※なりきりの一環です。苦手な方はここでお閉じ
下さい。また、ver5のネタバレも含みます。
いくら肩身が狭くとも、もっと休息をとってから
出発するべきだった。砂漠をナメていた。
日こそ照っていないものの、砂に足を取られとてつもなく体力を奪われる。おまけに砂でゲシュタルト崩壊が起きてきた。砂とは何なのだろうか。何故砂という名前が付けられたのだろうか。語源は何だろうか。
おや、あれは俗に言うオアシスというやつでは
なかろうか。澄んだ湖にヤシの木…まさにそれでは
ないか。絵に描いたようなオアシスだ。
休憩するにはピッタリだ。是非とも一休みして
いこう。
ああ、染み渡る。疲れた身体にこの冷たい水が
染み渡ってくる。ああ、風も気持ちいい。極楽とは
このことを言うのだろう。ほら、サイトウもこっちに来ないか?どうして私をそんなに冷ややかな目で見るんだ?まるで私がその辺の草をオアシスと勘違いして一人はしゃいでいるのを見るかのような目だ。何?
実際にそうなっている?何を言うんだ相棒。
私はこんなにマトモだ。自分の名前だって言えるぞ。はは、なんて幸運なんだろう私は。オアシスなんて
そうそう見つかるものではない。ああ。なんたる
幸運。私はラッキー。はは。何だか楽しくなって
きたぞ。今なら魔界を征服するのも他愛もない。
はははっ
サイトウがいて良かった。こいつの拳が無かったら
今頃私は海の藻屑ならぬ砂漠の枯れ草になっていた
ことだろう。ありがとう相棒よ。
さあ、気を取り直していざファラザードへ。