※なりきりの一環です。苦手な方はここでお閉じ
ください。また、ver5のネタバレも含みます。
ようやくの到着だ。ようやくファラザードに着いた。一刻も早く宿を見つけねば。今の体力を数値化したのなら恐らく5とか6とかその辺りだろう。要はすごく
疲れている。早く寝たい。
宿探しを始めようとしたそのとき、不意に私を
呼び止める声が聞こえた。何の用だと思い振り返ると、そこにはしびれくらげがいた。ゼクレスとは
えらい違いである。あっちでは何だか魔物は邪険に
されているような感じだった。
しかし何故私を呼び止めたのだろうか。セールスなら相手をしている暇はない。面倒なことになる前に
振り切ってしまおう、そう思ったとき。
彼は触手を伸ばし、私に触れた。その瞬間私の身体にばちりと電流が走った。身体はマヒを起こし身動きが取れなくなり、思考は鈍ってくる。
これは……。
痛気持ちいい!なんという力加減、このしびれくらげ相当マッサージ慣れしている。ひょっとして疲弊
しきった私をみかねて通りマッサージをしてくれて
いるのだろうか。ああ、どんどん思考が鈍ってくる。もう何も考えられない……。
とてつもない効き目だ。さっきまで砂漠をさまよっていたとは思えない程に体が軽い。肩なんて可動域が
大幅に広くなっている。おお、背中で手を合わせられるぞ。これはスゴイ。
しびれくらげさまさまである。これならファラザードを万全の状態で回れるだろう。
当のしびれくらげも満足げだ。うぃんうぃんとは正にこのことである。
さて、この軽い足でささっと宿を見つけよう。
明日が楽しみだ。