※なりきりの一環です。苦手な方はここでお閉じ
下さい。
頑丈な金属、簡易錬金釜、そして正直よく分からないが心臓部分となるらしいカイヤナイトという宝石。
道具の材料は全て揃った。一週間程度で全て集まって良かった。ガタラの鉱山に籠もった甲斐があったと
いうものである。
さて、私には金属を思い通りに加工することなど到底出来そうにないので、そっちに関しては簡易錬金釜君に丸投げさせてもらおう。決してサボりではないぞ。
一日経った。まだ掛かりそうだ。二日経った。しかし完成していない。三日経った。ようやく加工が終わったようだ。長い。
これで後は組み上げるだけだ。精密な部品が多いから細心の注意を払わなければならない。これがまた骨の折れる作業だった。
出来上がった。鈍く銀に輝くそれは、海賊が扱う武器のような形をしている。私にはそれがとても異質で
仕方がないように思えた。これはここにあっても
いい物なのだろうか。引き金を引くだけで世の理を
壊せるような代物が存在してもいいのだろうか。
そんなことが頭の中をよぎった。
余計なことについて考え込んでも頭髪が後退していくだけだ、もう寝よう。そうだ、寝よう。