※創作日誌です。その点を踏まえそっ閉じするか判断して下さい。
さて、私がこの日記帳に新しく文字を記しているということは、皆さんお察しのとおり、すべての片がついたというわけだ。そう、身体もすっかり元通りなのである。
ここのところ文章を書いていなかったため拙い部分も多々あるとは思うが、事の顛末を説明しようと思う。
まず、私はヤツから身体を奪還すべく居所を探すことにした。どこにいるか分からなければ手の打ちようがないためである。発信機を仕掛けてやれば把握しやすいと考えたのだが、どうにもヤツに出会えない。
そこで寄合拠の店主に協力してもらうことにした。
彼は顔がかなり広いし、なによりあそこはいろんな人間が集まる。頼んでみたら快く了解してくれた。
まったく頼りになる。むしろなりすぎるくらいだ。
彼の鮮やかな手腕で発信機を仕掛けられたヤツは、
魔界へと旅立っていた。あとで分かったことだが、
進化の秘法とやらを会得すべく向かったらしい。
居所が分かればあとは拳にモノを言わせればいいということで、今度は実力のある知り合いに来てもらった。彼らもまた頼りがいに満ちあふれている。私に、難なくこなしてくれるだろうと思わせた。
実際、ヤツは手も足も出なかった。
進化の秘法を用いても、手も足も出なかった。
相手が悪かったのだ。あまりにも。
魔界での決戦はあっけなく幕を閉じ、私は正式に生き返り、全ては丸く収まったのだった。
しかし、呼んだ中の一人は、なにやら悪い予感がすると、そう言っていた。終わった気がしないと。