※創作日誌です。こういうのが苦手な方は今の内にそっ閉じすることを推奨します。
またあっと言う間に一日が終わったな。
最近退屈だよな。どうだ、お前もそう思うだろ?
そうでもない?…そうか。
あ~、何か面白いことでも起きないもんかねぇ…。
なに?たまにはお前の話をしたらどうだ、って?
ああ…俺の話か。正直気乗りはしないが…ま良いだろう。俺の武勇伝…そんなに誇れる話でもないか。
なんにせよ聞かせてやろう。お前と出会う前の話を。
俺の名前はサイトウ。さまようよろいのサイトウだ。魔界全土どこを探してもこんな珍しい名前のヤツはいないと思うぜ。もしいたら全身桃色に染めてやってもいい。そんくらい珍しい!
まあそんなことはさておいて、俺の住んでる町…町と言っても村より大きいくらいなんだけども、その近くにザードっていう国が建国されたらしい。
そのうちそこへ引っ越したいと思っている。
国と比べちゃこの町なんか余りにもちっぽけだからね。やっぱり都会には憧れる。
「お前はさっきからぶつぶつぼそぼそと説明口調で何を言ってるんだ、まったく、怖いぞ!!」
この大声で喋っているのが俺の剣の師匠のエルシド。この人と一緒に生活をしているから、師匠であり
保護者でもありといった感じだ。
「いや、ザードの方に引っ越したいと思いましてね」「なるほどな…あと少しばかり強くなれば国から直々に招かれるかもしれないぞ」
「…師匠、俺を強くしたいのは分かりますがいくらなんでも理由の結びつけが強引すぎやしませんか?」
「そんなことはない。さ、修行の時間だ!」
そんなことあるじゃないか。こうなった師匠はまあ熱が入り過ぎて止まらない。付き合うとしよう。