※創作日誌です。こういうの苦手な人はそっ閉じを推奨します
稽古場、とは名ばかりの開けた場所に移動する。
残念なことに思い切り動き回れるほど広い建物がないんだ。まあ屋外のほうが広く使えるといえばそれはそうなんだけども。
「お前は動きが固いんだよなぁ、あと鈍いし」
準備運動をしている俺に師匠が言う。
よろいにそれを言うのかよ!
「師匠には分かりませんよ!よろいの動きにくさは」「ま確かに一理あるな、はっはっはっは!!!」
言い忘れていたが、師匠はソードファントムだ。マント1枚しかないんだから、それはもう身軽に動ける。しかも師匠基準で立ち回りを教えてくるから、かなり無理がある。なんとか付いていってる俺を誰か褒めてくれ。
「でも太刀筋は真っ直ぐ、そのうえかなり重い。一撃だけならほんと見張るものがある!!ちょうど俺の身軽さとお前の一撃の威力が合わさったら、最強だ!」そう言った師匠はひらひらと舞いながら、大声で笑っていた。だからといって、よろいには無理がある動きを教えるのはどうなんだよ…。