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蘇りし祓う者

ムタキチ

[ムタキチ]

キャラID
: ED812-479
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: デスマスター
レベル
: 128

ライブカメラ画像

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ムタキチの冒険日誌

2023-12-26 01:12:00.0 テーマ:その他

聖なる夜のすれ違い

※創作日誌です。戻るなら今のうちです。
そこんとこご了承くださいな。

私は今暗闇の中にいる。暗喩的な意味ではなく、文字通り真っ暗闇の中にいるのである。


遡ること5時間前。私のもとにこの聖夜にも関わらず、パンで有名なメルサンディ村から依頼が送られてきた。どうやら地下からひごとガサゴトバタズサと正体不明の物音が聞こえてくるとのことらしい。
オマケに行方不明者も出ているとか。村の方は何らかの心霊的事象が起こっていると踏んだんだろう。
正直なところそんなのネズミか、もしくはいたずらモグラあたりの仕業だろうと一蹴してしまいたいところだったが、これは仕事だ。断るわけにもいかない。なにより一人でいるのも何だったので、私は村へと向かった。

さて、やはり大地の方舟は私に合わないようだ。
今にも出てきそうなお昼のもろもろを抑えながら、
その地下がある家へたどり着いた。
ぱっと見た感じ、明らかに幽霊の類はいなさそうだ。殺鼠剤を持ってきて正解だったかもしれない。
その家の人に話を聞くと、よほどその怪奇現象に応えていたようだ。顔には濃いクマが刻まれて、お肌もハリがなくなっている。顔立ちは整っている方のようだったから、よりいっそうそれらが悪目立ちしていた。これは早めに片をつけた方が良さそうだ。仮にネズミだったとしても、これ以上肌にダメージを与えるわけにはいかない。

さっそく地下への扉を開ける。床にあるタイプの扉で、中は想像以上に暗い。いや、ホントに暗い。かろうじて底が見えるか見えないかのレベルだ。中に降り、さあどう原因を探したものか…。
などと考えていたら背後でバタン、と何だか嫌な音がする。振り向くと、嫌な予感はばっちり的中した。
入ってきた扉はもうどこにあったか分からない。
ひじょーーーーーーーーーに面倒なことになった…。
そして今に至るというわけなのである。
私は暗闇の中、ギラを小出しに明かりを確保しようとした…のだが、どこからともなく冷たい風が吹き儚くも消える…。なんで地下、しかも一切明かりのない地下で風が吹くんだ!!!
どうやら見誤っていたらしい。どう考えても原因は霊の類だ。今のところなにもかもミスっている…。

暗闇の中をあてもなくさまよっていると、足音が、軽い足音が聞こえてくる。これは流石に心臓に悪い。
いよいよ本格的に心霊心霊してきたぞと冷や汗を垂らしながら思っていたら、足音は徐々に近付いてきて、なんと私に思い切りぶつかったのだった。
実態のあるやつなら話は早いぞと臨戦態勢を取ったが、聞こえてきたのは意外なものだった。
「あいたたたたた……」
女性の声だったのだ。ある意味で心臓に悪い。
なぜこんなとこに?待て、分かったぞ。話に聞いていた行方不明者だ。合点がいった。
「良かった~!人がいて!」
確かにこの暗闇のなか、人がいるというだけで安心感はグッと増す。なんならなぜか妙に落ち着くまであるというのだ。不思議なもんである。

私は顔も見えない彼女に事情を話すと、
「少しだけ心あたりがあるかもしれません!」
と、そう言った。ここにきて私にかなりの追い風が吹いてきている。解決も時間の問題だ。
「こっちに…あ、でも声だけじゃ分かりにくいかもしれませんね」
私の手に柔らかな感触と、ほのかな体温が感じられた。ためらいもなく、彼女は手を重ねてきた。
絶妙に距離が近くないだろうか?なんだかさっきとは別の冷や汗をかいてきた…。

どうにもいたたまれない、かといって離したいかと聞かれたらまあ…いいえと答えざるをえない、そんな形容しがたい、せめていうならば少しばかり気色の悪い気持ちのまま、私は連れられていた。
ひょっとしたら私を連れていく彼女が、実は幽霊だった…なんてオチを一瞬考えたが、そんな考えはすぐに溶けて、どこかへ消えていってしまった。
要するに、恥ずかしながら、単純すぎるが、恐らくながら、私は惚れかかっているのかもしれない。
なんなら、ずっと前から惚れていたかもしれないくらいだった。

頭の中が甘酸っぱいものでいっぱいになっている内に、どうやらその心あたりに着いたらしい。
そこには、なんだかやたら光っている箱?か、少なくとも四角形の何かがあった。なるほど確かに、これは怪しい。実際僅かながら、私の霊感が働いている。まあ、さっき外れたからあてになるかどうかは怪しいもんではあるが…。
なんにせよ処理すれば分かる話である。カバンからエルトナ産塩と、そうだな…千枚通しを取り出す。
箱に塩を撒き、ガツンと千枚通しで殴ってやる。
幽霊そのものでなければ力技でやったほうが早いというわけだ。
見立て通り箱か何かは光を失い、同時に地下も地下らしい暗さを取り戻した。さあ一件落着、帰るとしよう。
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