※創作日誌です。耐性のない方はお帰りくださいね。
初対面でまだ大して話すこともない…正確には話すことはあるが話しかけにくい…静かな車内。
僅かな揺れに身を預け、ちょうど睡魔が襲いかかろうとしたとき…その僅かな揺れが収まった。どうやら目的地に着いたらしい。シームレスに止まりすぎて、危うく気付かないところだった。
「さあ、着きましたよ。降りて降りて」
ミケと名乗ったねこまどうが、ドアを手で示す。
言われるまま、俺達は車内をあとにした。
痛いくらいの晴れに、思わず顔をしかめる。鎧にしかめる顔なんてないけどな!!!!!!!!!!!!!鎧ジョークはさておき、新興国とは思えないほどの盛況っぷりだ。
「こりゃまたすごいな。うちの町何個分だ?」
「そんな尺度で測らないでくださいよもう…」
「レジャンナも栄えてたけど…こっちは盛えてるって感じがします」
「そうねぇ、活気ねぇ」
各々が好きなように感想を言う。
町とはえらい違いだ。人の往来がかなり多い。
好奇心から周りを見渡していたら、スライムと目があった。
そのスライムの上には…ナイト?
上の方も気付いたようで、こちらに近づいてくる。
「君たち、ひょっとするとここの王様から招集かけられた人たちではないかな?」
一瞬驚く。が、すぐこいつが関係者なのだろうと納得する。
「いやね、王様が皆遅いから探してこい、って一番乗りの私に言うものだから」
スライムナイトのナイトの方は頭をかきながら、スライムの方はため息をつきながら言う。
「まあともかく、皆さん早く行きますよ。あ、そうそう私ナイトウと言いますからね、覚えといて下さいね」
なっ!ナイトウだと!!サイトウって名前珍しいと思ってたのに!!似たようなのがいるとは!!!!
全身ピンクにしなきゃいけないか……。