※創作日誌です。苦手な方は今すぐ閉じましょう。
さて、通された部屋ではこの国の兵たちが訓練室の名の通り訓練をしていた。流石新興国、気合の入り方が違う。剣の空を切る音が部屋中に響いていた。
コホン、という参謀風男の咳払いで、訓練兵から目を離す。そうだった、本題はあっちじゃない。
参謀風男が指すほうを見てみると、大きな机にいくつかミョウな見た目の装備品が置いてある。コレがいいモノとやらなのだろうか?
「これらは聖都レジャンナから持ち込んだ高度な技術を、ふんだんに盛り込んだ最新鋭の装備です。説明は都度いたしますから、お好きなものをお取り下さい」なるほど、最新鋭。なかなか心躍る響きだ。早速俺は篭手と膝当てを手に取る。思ったより軽い。
「そちらは…篭手の方がクモノを搭載した制圧装置で、魔力を流すと拘束糸が出ます。そしてもう一つははジバリアを刻んだ膝当て。強く踏み込むと地面を抉れますよ」
「…イマドキそんなモノが作れるんですか」
思わずそう言った。防具に呪文を組み込むなんて!革命的にも程がある。考えたやつは天才だろう。
気に入った!俺はこの二つをもらうことにしよう。
ちなみにナイトウはスライムにメラジェットとかいうのを付けていた。べホリンはスカラバッジに、ゴレさんはピオラブーツ、ミケさんはバギグローブといった感じ。師匠はいかんせんマントだから何も装備できない…と嘘泣きをしていた。可哀想な師匠…。
そんなこんなで、想像を超える手厚いサービスを受けた。しかもこのあと、割と良い部屋に通されたので、今とても気分がいい。ただまあ、広いとはいえ全員相部屋なのは少し残念だと思っている。