※創作日誌です。肌に合わない方はお閉じください。
「これすごいですよ!ほら!カツンって鳴りますよ!カツンって!」
俺たちの部屋として用意された大部屋。
そこで、べホリンがとんでもないテンションで自分を殴りながら喋っている。よほどスカラバッジがすごいみたいだ。マジであの柔らかそうな頭から金属音が鳴っている。とんでもない。
「流石にここでジェットすんのはマズイね、な、ソヤム」「ピキー!」
ナイトウはナイトウでジェットに興味が隠せていない。気持ちは分かる。ロマンだ!
ゴレさんはというと、その巨体に見合わない速度で部屋中をちょこまかしている。楽しそうだ。
「はやい」
本人もそう言っている。
端のほうでは、ミケさんが静かに拳から風を発射している。顔がガチだ。格闘技経験でもあるのか?
師匠は手持ち無沙汰だった。可哀想な師匠…。
ある程度支給品の性能を見たあと、広間に集まる。
「戦場…緊張しませんか?私は少し…」
「行けば意外と慣れるさ、意外とな」
師匠が適当なことを言う。何かもう少しかける言葉もあるだろ!まあ俺も何も言ってないけども。
「あたりまえだ。俺でも緊張はする。ほら」
ゴレさんがレンガどうしを震わせてみせる。安心させるためにわざとやってるんだろう、と思う。
それを見たべホリンは、思惑どおり幾分落ち着いたようだ。
「まそうは言ってもそうすぐじゃないですからね、多少気楽に考えとくくらいが丁度良い」
ナイトウが締める。
「…うん、今はくつろぎましょう」
そう言って俺たちは各々の寝床に向かった。
さて、いつになるか。それまでにカンを鈍らせないようにしないとな。