こうめいの冒険日誌

成長した桃鬼は、鬼族の長である
黒鬼長老からある話を聞くことになる。

「桃鬼よ、お前には全てを話さなけらばならない。
この一族の事、そしてお前自信の事を･･･」

ワシら鬼族も、もともと昔は、普通の人間だったのだ！
人間の中には、さまざまな奴らがいるのだが
人間は一人のときは弱い！弱いゆえに徒党を組む
結果、弱いはずの人間は徒党を組むことによって
上下関係が生まれ、そのトップが唯一無二の存在の時には
誠にうまくいくのだが、一端それが破綻すると
権力を持ったものが猛威を振るいだす。
そして、下の者の中にもさらに自分より下の者を作るという
社会が生まれてくるのだ！
そして、その優劣のつき方は至って幼稚な考え方から出てくる

体が不自由なもの、見た目、考え方が変わったもの

ありもしない容疑を掛けられ虐待され無惨な死を遂げる
その怨念の塊がワシら鬼族である！
鬼とは、わかりやすく言えば強い怨念が実体化した亡霊なのだ！

しかし、鬼族の中でも上下関係が生まれつつある！
このままでは人間達と同様の事を繰返し
第2の鬼族が生まれてくるそれは何としても止めなくてはならない
鬼族は人間の10倍以上の強さがあるのだが
鬼族から生まれた第２鬼族は当然それ以上の力を持つに違いない！

ワシらは怨念の塊だが、不幸は不幸を呼び連鎖していくことを知った
鬼族の進むべき道は、ここで人間達に恨みを晴らすことではなく
ここで不幸を止めることなのだ！

決して人間が悪いわけではない！現に今は鬼が産まれてくることは
ほとんど無い！
それは、人間のなかで法と秩序ができ、悪いことが悪いと言える
そんな世の中になりつつあり、変わった者を受け入れてくれ
助け合い今を生きている！

桃鬼よ、お前は鬼ではない！しかし鬼によって初めて育てられた
人だ！
脳筋に育ってしまってはいるが、お前には怨念はついていない
お前がやるべき事は不幸を繰り返さないために
人間界で、弱いものを助けこれ以上鬼族を増やすような不幸を止めるべき
なのだ！
ワシらはワシらのできることはやる！お前にはワシらにできない
ことをやってくれ、そして人間を愛してくれ！

鬼と人間は一緒に暮らすことはできない！
が、
お前は鬼ではない！人間でもないがなw

だが、今の鬼の心を持った人間として旅立ちなさい！
ワシら鬼族はもうじき寿命を迎える････
よって！今日を持って、鬼ヶ島より破門を申し付ける！

そして、今日よりお主を
桃生まれの、鬼ヶ島育ち、悪い鬼はだいたい友達
Yo！俺の名前は桃鬼！！

改め！

桃太郎と改名する！

桃鬼「今までの鬼族の怨念(御恩)は一生忘れません！
親代わりをしてくれた青鬼赤鬼！
俺にとっては本当の親(本当の親は桃木)より親でした
いままで、クソお世話になりました！どうか余生を楽しんでください」

鬼の目にも涙とは、こういうことを言うのだろう(黒鬼)

そして、桃鬼改め桃太郎は人間界へ旅立ちました

この後、桃太郎が人間界のスーパーヒーローとして活躍するのは
まだまだ先のお話

-----終わり------