ルガスタ ザファイド・アーク 城の廃墟 夜
ルナ・ファルバトスはアルゼリアによる攻撃に
大きなダメージを受け動けない・・・
アズベス「・・・圧倒的じゃないか」
メアリー「これほどの力がありながら・・・なぜ・・・?」
アキ「アルゼリア?これほどの力がありながら、なぜ逃げていた!?」
アルゼリア「・・・・・・・・・・・・・」
アキ「答えろ!アルゼリア・クロースン!?」
アルゼリア「・・・失うのが怖かったんだ。大切な人たちとの
幸せな日々を・・・」
アキ「・・・・・・・・・・・・・・・・」
アルゼリア「そして・・戦争によって憎しみに染まっていく
私自身が怖かった・・・
その憎しみに染まっていったら私は・・・」
アルゼリアの大切な人たちとの日々が脳裏をよぎる
アルゼリア「もう・・アスとシェインのところに帰れない・・・
それが・・怖かったんだ・・・」
メアリー「そのことが理由だったのね・・・」
アルゼリア「どこの世界に憎しみに染まらないで戦争ができる
人間なんている?その憎しみに呑まれたら
もう帰るところに帰れない!そしたら私は!!」
守ってやるよ!!
アルゼリア「アキ・ルナフェクト・・・」
アキ「俺のウォーリアは奇跡のウォーリアだ
例え戦争でお前の心が闇に染まっても
俺のルナフェクトの力でお前の心の闇を救ってやる!!」
アルゼリア「それが・・できるのか・・・?」
アキ「心の闇に染まってしまう可能性を抱きながらも
お前は戦うことを選んだのか?
もうアスフェイアとシェインのところに
帰れないと覚悟して、この戦いに挑んでいたのかアルゼリア?」
アルゼリア「アスとシェインには帰って来ると約束したが
憎しみと悲しみと闇に心が覆われた私が
帰れることは無いと思っていた・・・
私は、あの時、大切な人に別れを告げたんだ・・・」
アルゼリア「帰って来るからと言ったのはウソであって
そんなことは不可能だと思っていた・・・
いや・・帰って来るとは私の心からの願いで
そうなってほしいと思いつつも叶わぬ願いだと
私は感じていた・・・」
アルゼリア「アキ・ルナフェクト?お前は本当に
戦争で染まってしまう私の心の闇を
払うことができるのか!?」
アキ「俺の奇跡のウォーリアが、お前を、どんなに悲しい闇に染まっても
俺が助けてやる!お前は大切な人のところに帰れると
俺が保証してやる!だから、もう迷うな!?
お前は決して孤独になんてならない!!」
メアリー「・・・アルゼリア?」
アルゼリアは涙を流していた・・・
もう帰れないと思っていた。アスフェイアとシェインとの
幸せな日々は、もう戻らないと思っていた
それだけの悲しい覚悟を背負い今アルゼリアは、
ここに居た
アキの、その言葉は救いだった
帰れる場所に戻れる唯一の救いだった・・・
アズベス「それで逃げていたのか・・それなら・・その気持ちはわかる・・」
メアリー「アルゼリアは巻き込まれただけなのよ・・・
力があるだけに世界の悲しみに巻き込まれた・・・
本当は戦いたくない人を傷つけたくない人間なのに・・・」
アキ「俺ならアルゼリアを救うことができる
帰れるからな大切な人のところに・・だいじょうぶだアルゼリア」
アルゼリア「・・・ありがとう・・アキ」
グレン住宅村
アスフェイア「帰って来るから・・・か」
シェイン「その言葉を信じているんでしょアス?」
アスフェイア「かんべえは時に優しいウソをつくもの
だけど・・今回だけは・・その優しいウソが
現実になってほしい・・・」
シェイン「またさ・・戻れるよね?かんさんと僕とアスで
あの楽しかった日々に・・・」
アスフェイア「そう・・信じたいもの・・
そうでないと許せないから・・・」
アスフェイア「でも、なんだか、すごいわね
もうすぐドラクエ10は4周年だよ?」
シェイン「また盛大にお祝いムードになるのかな?」
ただ・・隣に、かんべえがいないのが寂しいな・・・