ザファイド・アークの戦いから五日後
ルガスタ グレンハム王国 王宮の間
国王 ラフィス・ザン・ゼネス
ラフィス「そうか・・ルナ・ファルバトスは力を与える者であって
最強のウォーリアではなかったか」
アルゼリア「そのルナ・ファルバトスから
クルーゼ・クロスナーの攻撃技
”刹那の鼓動”をアキは会得しています」
ラフィス「クルーゼは残念だった。あれほどの武人は
100年は現れんだろうさ」
ラフィス「それで?アキは、どうしてる?」
アルゼリア「深い悲しみに心を呑まれています
やはり”二度目の別れ”は想像を超える悲しみでしょう」
ラフィス「元々アキは心の脆い人間だ。力があるから
戦う運命に引き込まれた。残酷なことだよ」
アルゼリア「それで世界国家群当主ラフィス王?
準備はできていますか?」
ラフィス「零の虚空を解いて、まだ五日だが
世界が協力してくれるのでな。造りかけだった
”ガフィーク・アザーム”も形になってきた」
アルゼリア「それが完成すれば戦えますね」
ラフィス「そうだな・・・」
我々、第2人類の敵。第3人類とな
王宮 中庭
アズべス「アキの様子は、どうだ?」
メアリー「ずっと空を見上げたまま心ここにあらずよ」
アズベス「メアリーも大変だな?いつも、ああなるアキを
正気にさせてくれるのがメアリーだもんな」
メアリー「そうね。でも今回ばかりは深いわね心の傷が・・・」
メアリー「アキとクルーゼは親友だったもんね・・・」
アズベス「だがルナフェクトのウォーリアである以上
この世界の宿命からは逃れられない」
メアリー「そう・・アキが戦わないと、すべてがおわる・・・
背負ってる物が世界の存亡・・きついよね・・・」
メアリー「本当なら普通の人間として生きたかったんだろうね」
中庭にメアリーは行く
アキ「メアリーか・・・」
メアリー「あなたらしいわね?いつも悲しいと落ち込んで
心に傷を負ってしまう」
アキ「メアリー・・ありがとうな。いつも俺が迷ってると
”間違ってないよ”と笑顔で答えて俺を支えてくれる
その笑顔に何度も救われたんだ」
メアリー「わかってるわ・・・」
アキ「でも・・今回ばかりは・・・」
悲しみに心が呑まれ泣き出してしまうアキ
アキ「・・・メアリー」
そんな泣きじゃくるアキを抱きしめたメアリー
メアリー「いっぱい・・泣いていいよアキ・・・」
アキ「・・・・・・・・・・・」
メアリー「たくさん・・たくさん・・泣いていいからねアキ・・・」
そのメアリーの優しい心に触れ
アキは涙が枯れるまで泣いた
遠くで、それを見てたアズベス・・・
アズベス「なんで・・器用に生きられないんだろうな俺は」
俺もメアリーが好きなのにな・・・
グレン住宅村
アスフェイア「明日はDQⅩTVの日よ!!」
シェイン「気合い入ってるねアス・・・」
アスフェイア「明日は占い師も情報もでるかもだし気合い入れて見なきゃ!」
シェイン「(・・・で、いつもフレに誘われて見れないんだよね
アスって)」