レニィアーゼの冒険日誌

ルガスタ　ファイブタウン光魔法使いの住処　南地点　昼

　　　　　　　へ～い、そこでたたずむ彼女～

メアリー「・・・誰だ・・お前は？」

エイリム「エイリム・クラシス
　　　　　君の一族を滅ぼした悪い光魔法使いさ」

メアリー「貴様あああああああああああ！」

エイリム「ずいぶん罪のない者まで殺してくれちゃって？
　　　　　もしかして光魔法使いに関わった者は
　　　　　すべて滅ぼすつもりかい？メアリー・フェルフィスカ？」

メアリー「貴様が言うな！」

エイリム「だって～ここに、くたばってる５０人の兵士は
　　　　　君の復讐の”ついで”で命を落とした」

エイリム「彼らにも家族や恋人や友達もいるだろうに・・・
　　　　　カラヴェルに関わった人間はすべて滅していいのかい？」

メアリー「・・・・・・・・・・・」

エイリム「そして、この、くたばった兵士たちの想い人達が
　　　　　君に復讐をしてくるだろう。
　　　　　決して終わることのない復讐の連鎖・・・」

　　　　　　　君がしたことは僕たちのしたことと同じ
　　　　　　　君は関係のない者まで滅しようとしている

メアリー「・・・・・・・・・・」

エイリム「復讐に復讐を重ねて、どこまで罪の業を
　　　　　積み重ねて行けばいい？」

メアリー「・・・それが・・なにか？」

エイリム「やれやれ、これでも僕は神父のように君の間違いを
　　　　　正してあげようとしたんだが復讐鬼には何も伝わらずか・・・」

エイリム「フェルフィスカの一族なら君も魔法使いなんだろ？
　　　　　だったら魔法で撃ってくればいいじゃない
　　　　　復讐すべき光魔法使いである、この僕にね？」

メアリー「言われなくっても！！」

　　　　　　　エイリムの光の魔力弾がメアリーよりも
　　　　　　　速くメアリーに放たれた！！

メアリー「（・・・こいつ！魔力の貯めが、まったく無い！！）」

メアリー「最少動作！！」

　　　　　　　エイリムの光の魔力弾を、ゆらゆらと動き
　　　　　　　かわしていくメアリー

エイリム「知ってるよ最少動作。
　　　　　フェルク騎士団が生み出した回避術のことを。」

エイリム「”速ければ”５年で習得できるフェルク騎士団の動きを
　　　　　忠実に修練することで攻撃に対して身体が勝手に
　　　　　回避しようと自然動作が生れてしまう。それが最少動作」

メアリー「・・・・・・・・・・・・・・」

エイリム「だが最終的に”かわす”と判断するのは思考でしなければならない
　　　　　ゆえに絶対回避の技ではない
　　　　　身体の回避しようとする動きに思考もついていかなければ
　　　　　お話にもならないからね。」

メアリー「フェルク騎士団ではない！！」

エイリム「ああ～今は名前を変えて”ストーリー”って名前なんだっけ？」

エイリム「志半ば死んでいった仲間たちの想いも未来へと紡がれていかれる
　　　　　想いは紡いで未来へと紡がれて
　　　　　継がれて行く物語として生きたいと？」

エイリム「仲間の死を無駄にしない想いが込められてる綺麗ごとだね」

エイリム「軍人さんは美しく飾るんだよね。
　　　　　自分たちの正当性のために」

エイリム「そんな”ストーリー”がさ・・・」

　　　　　　復讐に駆られて関係のない人間まで殺してる・・・

メアリー「うるさい！これは私の復讐だ！！」

エイリム「なら、答えてあげようじゃない
　　　　　君の悲しみの復讐にね。かかってきなよ？」　　


グレン住宅村

アスフェイア「後期はじまった～」

シェイン「やったー占い師、新職業だ～」

アスフェイア「占い師をレベル上げすることしか、わかってないよ～」

シェイン「・・・うん」

　　　　　　　　勉強・・しなくちゃね・・・