ルガスタ グレンハム王国 王宮庭園 夜
そこにディアは居た
アキ「こんなところで何をしてるんだディア?」
ディア「とくに何も」
アキ「ところで仮面は外さないのか?もう世界は
ディアがルナフェクトの分け身だと知っている」
ディア「長年つけてたからな。それに、この仮面は
私の内なる力を制御する物でもある
こうしたほうが力は安定するし疲れないからな」
アキ「ありがとうなディア。あんたが居たから今の俺がいる」
ディア「恨んではないのか?」
アキ「え?」
ディア「私はお前を戦う運命に引き込んだ。ルナフェクトの血を引く者
それだけで世界の命運という重い物まで背負わせた
アキ?お前は普通に生きたかったのだろ?
人として、そしてミカ・セイライトと共に?」
アキ「そうだな・・人として生きたかったさ・・・
でも俺が戦わないとエンド・ワールドで人間は死滅する」
アキ「だけど守りたい人がたくさん居る。ディアは言っただろ?
己の死で泣く者が居るのなら悲しませないために生き続けろと?」
アキ「誰かの人の命を救ったら、その人の関わる人も泣かずに済む」
アキ「ディアが俺に言った言葉は俺にも他人でも使える」
アキ「犠牲になるんじゃない。常に共に生き残れるビジョンを
考えろと言ったディアは、それに反する行動とったけど?」
ディア「バルサファイとの決戦の時か?あれは、うかつだった
本来ならしないことだ。だが身を盾にしなければ間に合わなかった」
アキ「バルサファイの攻撃を俺の身代わりになって
盾になってくれたんだよな。それで仮面が壊れて
ディアがルナフェクトだったのは、驚いたな」
ディア「想いだけで戦うほど愚かな戦士はいない
それを私自身がするとは思わなかったな」
アキ「だけど想いのまま戦った人間がいるから新しい何かを創れた
そうして進化していくのも、また人間だと」
ディア「アキ?お前が創る物は、何かな?」
アキ「そうだな・・・
エンド・ワールドを滅ぼし
世界がエンド・ワールドで怯えずに
人が人として生きられる世界かな
ディア「言うようになったものだ。初めて会ったときには
戦う意味さえ知らなかった男が?」
アキ「この世界に生きるいろんな人間と出会い
世界を知って今の俺がいる。ディア?あんたも、その一人さ」
ディア「たくさんの出会いがアキを成長させたか」
ディア「アキ?」
”奇跡なる光”は実在する
アキ「なに!?」
ディア「今日の、あの光のような物がルナフェクトの力に
秘められてるみたいだがな。私は1度も使えたことがない」
アキ「ディアに無理な物を俺にできるはずが・・・」
ディア「お前には可能性がある。幾たびの苦難を乗り越え仲間に力をもらい
世界を知って様々な人の想いを見て来た」
ディア「きっと、その経験が”奇跡なる光”を起こせる何かだろうな」
アキ「”奇跡なる光”・・・」
ディア「それこそが世界を救う光であろう
それを見つけること願う」
ディアは立ち去ろうとした
アキ「もう行くのか?」
ディア「アキ・・・?」
今でもあまい想いを抱いて戦っているのか?
アキ「その甘さを貫き通すことが俺の主義だ」
ディア「圧倒的な力があれば可能だろう
想いだけで戦い抜ける強さを手に入れろ」
そう言いディアは去って行った・・・
アキ「想いだけで戦い抜ける強さを手に入れろか・・・
もしかして俺って・・・」
自分でいばらの道を選んでる??
グレン住宅村
アスフェイア「10の日と邪神の日ってなんで被るんだろうね??
最悪、ピラミッドも被るじゃない?」
シェイン「なんか一気にくるのやめてほしいよね」