ルダの家 夜
ルダ「どうしたガティレイア話とは?」
真剣な面持ちのガティレイア
ルダ「らしくないぞ?そんなに思い詰めてるお前なんて?」
ガティレイア「・・・すべてを・・思い出した
だから聞いてくれ」
ガティレイア「俺は・・・
グレンハム王国1将軍クルーゼ・クロスナー
第3人類を滅ぼそうと活動している組織の者だ
ルダ「・・・・・・・・・・」
ガティレイア「俺とルダは・・出会ってはいけなかったんだ・・・
互いに認めぬ同士が争い戦争で命を落としていく・・・」
ガティレイア「俺とルダ・・敵同士だったんだ・・・」
ルダ「・・・・・・・・」
ガティレイア「だけど・・俺はルダに救われて・・・
ルダを愛しいと思ってしまった・・・」
ガティレイア「できればルダと・・この幸せな日々を・・ずっと・・・
ずっと・・・続けて生きたかった・・・」
ガティレイア「・・・でも・・それが許されない世界で
ルダも10億を越える同胞たちの命のために戦っている・・」
ガティレイア「俺は知りすぎた・・第3人類の軍も知識も全部・・・
それを知って・・グレンハム王国に帰れば・・・」
第3人類の敗北は決定的だ・・・
ルダ「・・・・・・」
ガティレイア「だから・・ルダ・・・
俺を・・殺してくれ・・・
ルダ「何を・・何を言っているんだ・・お前は・・・」
ガティレイア「そうしないとルダ達が守りたい者を
俺が全部、奪ってしまう!だから!!」
ルダに首襟をとられ床に叩きつけられる!!
ルダ「・・・ウソだろ・・ガティレイア・・なぜ、そんな
上手なウソがつける・・ウソだと言えガティレイア!!」
ガティレイア「全部・・本当なんだよ・・・」
ルダ「なぜ・・なぜ・・・」
首襟をとって想いのまま叫ぶルダ
ガティレイア「・・・・・・・」
なぜ!愛する者を殺せと残酷なことが言えるんだああ!!
ガティレイア「・・・ルダ」
首襟をとって振り回し悲痛なまでに叫ぶ
ルダ「わかるかガティレイア!私はお前を愛してしまったんだぞ!!
全部、全部の世界でお前がいないと私は、もうダメなんだ!!
お前がいなければ、もう生きていけない!!」
ガティレイア「・・・ルダ」
ルダ「なのに、お前を殺せだなんて!
なんて残酷なことが言えるんだあガティレイアあああ!!」
ルダ「あああああ!・・・うああああああああ!!」
想いのまま、すべての想いを口にし
愛してる者に殺してほしいと言われたことが
何よりも・・つらかった・・・
ルダ「信じられるか!そんなこと信じられるかガティレイア!!
本気で私に殺されたいと思っているのかガティレイアああ!!」
泣き崩れて大粒な涙をこぼす・・・
ルダ「・・・・・
そばに・・居てくれ・・偽りでも・・幻でもいい・・
ただ・・私のそばに・・居てくれガティレイア・・・
ガティレイア「・・・・・・・・・
そばに・・居ていいか・・・?
ルダ「お前が・・最後の・・その時は裏切ってくれても構わない
その時まで・・・」
敵空中要塞 バハメクト・ヴォーム
そばに・・居てくれ・・・
ルダ「中央突破か?」
それはガティレイアがルダに別れを告げる意味だった
ルダ「(そうか・・行ってしまうのだな・・ガティレイア・・・)」
ルダ「やってくるがいいガティレイア
敵の心臓を貫いてこい?」
ガティレイアは1万の騎馬軍を率い
平原の中、レオン・バードレの
本陣に向け出撃していった
ガティレイア「(すまないルダ・・俺も・・・)」
全部の世界で、お前がいないとダメなのに・・・
仮面の中からこぼれる涙・・・
ガティレイアがルダに心の中で別れを告げた・・
レオン本陣 牢獄
ルダ「悲劇だとしてもガティレイア?お前を愛せた・・・
私は幸せだったよ・・・
クルーゼ「・・・・・・」
悲劇になんかさせないさ
ルダ「・・・え?」
クルーゼが刀で牢獄の鉄格子を斬った!!
クルーゼ「・・・・・・・・
逃げよう・・ルダ・・・
グレン住宅村
アスフェイア「学園で捨てたノートが今更ほしくなる、あるある;;」