ザファイドアーク(地名)
仮面の男ディア
ディア「これが確かな情報なら
人は、また悪夢を見るようになる」
ロダリア「いかがいたしますディア?」
ディア「何者かのしわざか、それとも偶然なのか
どちらにせよ、これを楽観視することはできんな」
ディア「ロダリア?このことをラフィス王に伝えてくれ
今なら、まだ間に合うかもしれない」
ロダリア「はっ!」
ディアの命令を受けグレンハム王国に
向かったディアの部下、ロダリア
ディア「・・・・・・・・・・・・・・・」
ディア「これが何を意味するのか
ルガスタに産まれた以上
誰もが何故か知っている物語がある」
ディア「その物語を捨て新しい物語を
創るはずだったのに人間の力では
物語を描けないと言うのか?」
ディア「物語は忘れさせてくれない
それも、また宿命なのか」
グレンハム王国 王宮
ラフィス「信じがたいことではあるが」
ロダリア「事実です。望遠ではありますが
私も、それを見ました」
ロダリア「早急に調査団を派遣するべきかと
グレンハム王国は優秀な人材を持っていますので」
ラフィス「ディアの言うことは信用できるだけに
認めたくないものだな」
ラフィス「ルモニア?すぐにメアリー、アズベス
クルーゼ、ルダを緊急招集してくれ」
ラフィス「アキ・ルナフェクトも必ず来るように伝えてくれ」
ルモニア「はっ!」
グレンハム王宮内部 フォートレス・フィート 作戦室
ラフィスの緊急招集に集まった4人
メアリー「緊急招集だなんておだやかじゃないわね」
アズベス「いったい何があった?」
ラフィス「みな、この映像を見てくれ」
クルーゼ「これは!」
ルダ「なぜだ!アキの奇跡なる光で滅したはずだ!」
メアリー「どこから、この映像と情報をラフィス?」
ラフィス「ディアからだ」
メアリー「・・・信憑性が高いわね」
ラフィス「せっかく希望に向かって走り始めた物語だ
ここで、それを終わらせたくない」
メアリー「この映像を見る限り
まだ、間に合うかもしれないんでしょ?」
ラフィス「そうだな
手遅れになってからでは、すべてが遅い」
ラフィス「メアリーをリーダーにアズベス、クルーゼ、ルダ?
これの調査に向かってくれ?」
ラフィス「ルダはグレンハム軍ではないが
あなたの力は頼りたい。引き受けてくれるか?」
ルダ「無論です。これは私達、第3人類にも
静観できるものではありません、協力させてください」
ラフィス「頼りにしている」
ラフィス「ルモニア?スバーシア王にも
この事実を伝えてくれ?」
ルモニア「おおせのままに」
クアーバ(乗ることのできる鳥)に乗って
ザファイドアークに向かう一同
アズベス「まさか繰り返されようとしてるのか?」
メアリー「繰り返させないわよ
二度と、そんな悪夢は見たくない」
クルーゼ「本当アキの野郎は来ないのな
てめえの不始末かもしれないのに」
ルダ「先のエンド・ワールドで生き残ったのか
それともアキの奇跡なる光の後にやってきたのか」
メアリー「私たち人類は幸せに生きられないのかしらね・・・」
クルーゼ「弱音をはいていてもしかたがない
事実を受け入れ対処するだけだ」
アズベス「誰かが持ち込んできた可能性もあるのか」
メアリー「そういう人がいたら危険ね
これも、また人類が望んだことなのか」
メアリー「だけど二度と悪夢を見ないために」
この映像に映っている
”エンド(化け物)”の調査に行くわよ
人は悲しみを繰り返すのか
それとも悲しみを求める人が居るのか
メアリーたち一行は手遅れになる前に
エンドの死骸を調査しに行く
物語は忘れさせてくれないのだろうか・・・