ジュレッドの町
1つの決断をした
セイライト・・このキャラを消してしまおうと・・・
そうすれば、もう苦しまなくていい・・・
そうすれば 日課 週課 月課に追われることもない
もう疲れちゃった・・だったら終わりにしたい・・・
キャラデリする方法を探し
セイライト「あとは・・実行するだけね・・・」
やけに人が騒がしいな・・そっか今日って・・・
ドラクエ10生誕祭の前夜祭だっけ
みんな楽しそうに夜の海 花火をあげて
騒いでる・・・・
5年前の私にもあったはずだ・・・
希望だけを見て生きてた時が・・・
だけど今はキャラデリしようとしてる・・・
せめて・・最期は、このジュレッドの美しい風景と
お祭り騒ぎを感じ・・静かに消えていこう・・・
レニィ「なに?あなたキャラデリでもしようとしてるの?」
その言葉に びっくりした
私がしようとしてたことを・・・
セイライト「なんで、わかったの?」
レニィ「みんなはお祭り騒ぎで
にぎわっているのに、ひとりだけ建物の物陰に隠れて
そんな、あなたを見つけて」
なんか昔 キャラデリしたフレさんにダブった
セイライト「・・・そう」
レニィ「事情はわからないけど、どうしたの?」
セイライト「疲れたのよ・・与えられたことを
1週間以内にクリアし
また日曜日に、それが始まる毎日にね・・・」
セイライト「こんなに苦しいんだったら・・・
こんなにつらいんだったら・・・
こんなに囚われているのなら・・・」
セイライト「全部・・終わりにしたいと思ったのよ・・・」
それってさ?なんで全部しなきゃいけないの?
セイライト「・・・え?」
レニィ「私には全部なんて無理だけどな
全部できれば強くなれそうだけど
そんなに孤独にがんばれるほど私は強くなそうだ」
そうよ・・黙々とこなす、この作業・・・
感じるのは孤独感だけ・・・
レニィ「そんなに一生懸命 走ることないと思う
疲れてどこかで止まりたくなってない?」
そう・・走るのに疲れて止まる選択を・・
私は今しようとしてる・・・
レニィ「そこまで思い詰めてドラクエしても楽しくないだろ?」
そうよ・・楽しくなんてない・・・
セイライト「なんで・・全部わかるの?」
レニィ「昔の私とダブったからね
必死に走ってもいつか息切れして止まってしまう」
レニィ「だったら走るのではなく歩くくらいで ちょうどいい」
それでも前に進んでいる
レニィ「止まったら、そこで終わりなんだからさ?」
セイライト「止まったら・・おわり・・・
ペース落としても歩くことをやめなければ
それでも前に進んでいる・・・」
レニィ「私の持論だけどね」
光を示す者なんだろ?セイライトって??
セイライト「・・・・・・・・」
レニィ「苦しいと思うなら走るな
つらいと思うなら楽しいこと探してみよう?
5年前のあなたは、すごく楽しかったんだろ?」
レニィ「きっとさ・・・」
あなたは走ることで精いっぱいになって
楽しむことが見えなくなってる
レニィ「今だって探せばドラクエ10って面白いぜ?」
セイライト「・・・あんたさ?」
レニィ「うん?」
セイライト「・・・中二病って よく言われない?
レニィ「・・・そうきましたか」
生誕祭 前夜祭のカウントダウンが始まる
24時を回りみんなは一斉に花火をあげた
セイライト「・・・きれいだね。忘れてた
こんな風に風景とか眺めて楽しんでいたことを」
また・・見つけられるかな・・楽しいと思えることを・・・