ザファイドアーク
ウォーリアの力を手に入れたルガート
ベルーリエ「すごい・・これほどなまでの
ルガート様の力・・・」
サージェン「メアリーやアズベスよりも
さらに強い力を感じます」
ルガート「・・・・・・・・・・・」
テイル「どうだルガート?そのウォーリアの力は?」
怖いな・・恐怖すら感じる・・・
ベルーリエ「ルガートさまの力なのに
なぜ恐怖などと?」
ルガート「とんでもない力の魅了と誘いを感じる・・・
私という人間を維持するのに難しくも感じる」
テイル「その感じ方は正解だルガート」
テイル「人は力を手に入れたら使いたい生き物だ
その力が強ければ強いほどにな」
テイル「そして力を使った快楽を感じさらなる力を求め
さらなる快楽を求め続ける」
それが力を持った者の
人の破滅の始まりだ
ベルーリエ
サージェン「・・・え!」
テイル「大きな力に支配され性格も歪み
力に呑まれ己を驕るようになる
人が人でなくなっていく。それが人の破滅」
テイル「他者を見下し なんで、こんなこともできないのかと
すべてが自分だったら うまくいくのにと
人が人でなくなっていく人間の崩壊」
サージェン「(たしかアキも言ってたな・・・
フェルク騎士団訓練生の時
大きな力を持ったアキが・・・)」
回想
アキ「人を見下し傷つけ罵倒するような
人間にはなりたくない・・・
大きな力はヘタに使えば性格が歪む・・・)」
回想 終了
テイル「だがウォーリアという力を手に入れ
恐怖を感じるルガートなら
その心配はなさそうだな」
テイル「ルガート?その力は必要なときに使えばいい
アキ・ルナフェクトとの戦いに
大きな助けになる」
テイル「決して力に溺れないことだ
力は正しく使われれば大きな希望になる」
ルガート「あぁ・・使わせてもらう
いや・・使って見せるさ・・・」
フェルクというウォーリアを・・・
バースミアク地方 フェルク騎士団 陣地
マーソン「軍を立て直すのに半日
仲間の士気の回復に1日かかったか」
サーシェ「私たちは足止めを受けた気がします」
マーソン「そう見て正解だろう。だが我らは夜明けと共に
ネーゼバルド砦に急襲する」
マーソン「ゼルク レズール?
先の戦いのような失態は許さんぞ?」
ゼルク
レズール「はっ!」
マーソン「数で言えば我らフェルク騎士団は15000
敵は第3人類を含めても2000といないはずだ
今度こそネーゼバルド砦を落とし
我らフェルク騎士団の理想なる世界へと近づくぞ」
空が明るくなってきた
レズール「しかけますか?」
全軍に告げるマーソン
マーソン「聞け!我らが同志フェルク騎士団よ!
これよりネーゼバルド砦を急襲する
今度こそ忌々しい第3人類と共に
奇跡のウォーリア アキ・ルナフェクトも討つ!!」
マーソン「我に続け!理想なる世界の実現のために
今度こそ第3人類を滅ぼすぞ!!」
フェルク騎士団「おおおおおおおおおおおおお!!」
ネーゼバルド砦に怒涛の如く進軍する
マーソン率いるフェルク騎士団!!
しかし!
サーシェ「お待ちください!
敵の魔力砲撃が放たれる模様!!」
マーソン「なに!全軍 止まれ!」
フェルク騎士団の前方に
威嚇射撃されるマーソン軍!!
マーソン「くっ!まさか我らに襲撃を読まれていたか!?」
サーシェ「敵にはバードレの力を持つアズベスがいます
読まれていても不思議ではありません!!」
マーソン「あくまでも楯突くかアズベス・バードレ!!」
レズール「なに!あれは!!」
マーソン「どういうことだ!なにが目的だ!?」
そこにはフェルク騎士団の軍服を着た
アキ隊の姿があった