バースミアク地方 草原 朝
フェルク騎士団伝令兵
「マーソン将軍!敵にゼルク レズール
サーシェ殿が討たれました!!」
マーソン「なんだと・・・」
伝令兵「はやく ここをお逃げください!
赤い光がやってきます!
あれは・・・・」
赤い悪魔です!!
アキ・ルナフェクトのウォーリアの力が
フェルク騎士団に襲い掛かるように広がる!
その光によってフェルク騎士団は倒れていった・・
マーソン「くっ!なんだと言うのだ!
あれは まさかルナフェクトの力
”奇跡なる光”か!?」
そんな生易しい物ではない
これは”絶望の光”だ
マーソン「なに!」
その恐ろしくも禍々しい光につつまれ
マーソンは意識を失う・・・
そして2時間ほどの時間が
経過しただろうか・・・
マーソン「なんだ・・これは・・僕は
どうなったんだ・・・」
辺りは静寂につつまれていた
マーソン「いったい・・なんだって言うんだ・・・
戦況は・・どうなっているんだ・・・」
お前が求めたのは こんな戦争か?
マーソン「・・・・・・・・・・」
ひとりの男の姿がマーソンの前に現れる
マーソン「アズベス・・兄さん・・・」
アズベス「都合の良いときに”兄さん”かラセック?
アズベスはラセック(マーソン)の
髪をつかみ顔ごと地面に叩きつけた!
マーソン「くっ!」
アズベス「よく見ろ!」
マーソンは戦場を見た そこには
フェルク騎士団15000の同胞が
血を流し倒れてる無残な光景だった・・・
アズベス「すべての者を”理想なる世界”に連れていけない
多少の犠牲はしかたがないだったかラセック?」
アズベス「なら、ここで死んでいったフェルク騎士団は
なにも夢を見ることもないまま
ここで無駄死にして、その生涯を終えた」
アズベス「これが お前の采配が決めた結果だ」
仲間の亡骸をレールにして
たどりつく”理想なる世界”
アズベス「お前がほしかったのは本当にそんな世界か!?」
マーソン「ちがう!僕は こんなことになるなんて
思わなかった!!」
アズベス「ルガートわな!?」
それでも”理想なる世界”に
行こうとしてるんだよ!
マーソン「・・・・・・・・・・」
アズベス「仲間が同胞が何人 死のうとかまわない
それがルガートの答えなんだよ!」
マーソン「そんな・・そんな・・・・」
ルガートに心酔していたが
それを疑い始めたマーソン
フェルク騎士団15000の亡骸
これもルガートの計算の内なのだろうか・・・
マーソン「ゼルク・・レズール・・サーシェえええ!!」
???「もはや なにも戻らんよ」
マーソン「・・・父さん」
レオン「戻れるものなら戻りたいか?
お前の采配で15000のフェルク騎士団は死んだ
将と言うものはその屍を越えて
己の糧にして生きていく生き物だ」
レオン「お前に そんな覚悟があったのか?」
マーソン「・・・・・・・・・・」
呆然としているマーソン・・・・
もう・・取り返しのつかないことが
その場所にあった・・・
レオン「過去には戻れない。今を必死に生きるしかない
それが人だ。だが」
過去に戻りたいのなら戻してやろうかラセック?
マーソン「・・・え?」
マーソンが映し出す世界が変わった!
そこには!
マーソン「・・・なんで」
マーソン率いる15000の
フェルク騎士団が”生きてる世界”だった
マーソン「なんだ・・これは・・夢か・・・」
やっと”幻惑”から覚めたようだな?
マーソン「・・・え?」
マーソンの目の前に
スリーランスが1人
ロダリア・ロードバクスの姿があった