レニィアーゼの冒険日誌

？？？の場所

アキ「・・・あれ・・ここは？・・・ああ　ここか
　　　またルナフェクトに怒られるのかな・・・
　　　正直　お説教は好きではないな・・・
　　　っていうか好きなやついないだろうけど」

　　　　　　また奇跡に頼りすぎたなアキ

アキ「・・・

アキ「悪いか？」

　　　　　　なんでも奇跡に頼りすぎたら

　　　　　　痛い目にあうことを教えたはずだがな？

アキ「すまない。だが　もし　あの時にあの奇跡が起きることを
　　　計算して誰も死ぬことがないと　わかったとき
　　　俺はどうしても　その奇跡を使いたい思った」

　　　　　　　　　　・・・・・・・・・・

アキ「なあルナフェクト？数十回も言った言葉だが
　　　なんで俺を選んだ？なんで俺に宿った？」

　　　　　　　　　　・・・・・・・・・・

アキ「昔、言われたよ。力があるのに戦わないのは卑怯だと
　　　その人間に俺は言った。どれほどの重いものを背負うか
　　　知っているのかと？」

アキ「その人間は何も答えられなかったよ」

アキ「力がある？だから戦え？
　　　なら俺は力なんてほしくなかった・・・」

アキ「重いんだよ・・ルナフェクトの末裔で俺が戦わないと
　　　世界はエンド・ワールドに滅ぼされる」

アキ「つまり俺が失敗したら世界は滅びる
　　　そんな宿命を当時１６歳の子供に背負わせるかね？」

　　　　　　　・・・・・・・・・・・・・

アキ「俺は普通に生きたかったんだ
　　　友達と遊んで学校で学んで仲間と　はしゃいで笑って
　　　ミカとも共に生き共に成長したかった・・・」

アキ「なあルナフェクト？なんで俺の右手には
　　　敵を斬る剣があるんだ？
　　　なんで左手は魔法で敵を撃つ手があるんだ？」

アキ「なんで俺の双肩にはこの世界に生きる７０億の人の命と
　　　世界の命運を背負わされているんだ？？」

　　　　　　　・・・・・・・・・・

アキ「・・・答えろよ？

アキ「答えろよルナフェクト！！」

　　　　　　　すまない・・許してほしい・・・

アキ「俺は　もう世界に力を示してしまった・・・
　　　そんな人間は死ぬまで戦う運命なんだろ
　　　力は求められる　そこに悲しみがある限り
　　　だが悲しみが０になることはない・・・」

アキ「俺は戦うことから離れられない人間だ・・・」

　　　　　　半年前　お前は世界を救った
　
　　　　　　世界を虐殺しに来たエンドを

　　　　　　奇跡なる光で退け

　　　　　　エンド・ワールドも退かせた

　　　　　　お前は世界の人の想いを叶えた人間になった

アキ「・・・・」

　　　　　　その重い物は本当にお前を苦しめるだけの物だったか？

アキ「・・・・

アキ「仲間に力をもらい様々な人の想いを見て世界を知った」

　　　　　　人間として成長したはずだ

アキ「それでも叶うものなら戦う運命から逃れたい」

　　　　　　　だったら　もう一度　世界を救ったらどうだ？

アキ「簡単に言ってくれる・・結局・・・
　　　戦う運命から逃れられない
　　　ルナフェクトのウォーリアの呪いをもらってしまったか・・・」

ベルバルド「アキ殿？アキ殿？？」

アキ「・・・えっ？」


ルゲンテモーゼまでの道中　高度３００ｍ

ミカ「どうしたのアキ？顔色が悪いけど？」

アキ「・・・少し疲れてるのかもな」

ミカ「無理ないわよ。休みもなく戦争してるんだもん」

アキ「（・・・そうだ・・望みもしないのに戦争をしている）」

ベルバルド「もうすぐルゲンテモーゼだ　どれほどの被害がでているか」

　　　　　　　　一足先にルゲンテモーゼの様子を見に行った
　　　　　　　　クルーゼが帰ってきた

クルーゼ「戻ってきたぜ」

ベルバルド「ガティレイア（クルーゼのこと）？
　　　　　　ルゲンテモーゼの被害は？」

クルーゼ「・・・・・・・・・

　　　　　　　　　無傷だったぜ・・・

ベルバルド「・・・え」