レニィアーゼの冒険日誌

グレンハム王国　城下町　夜

アキ「俺は・・この世界の人間ではない・・・
　　　みんなとは・・ちがう・・・」

アキ「俺は・・・

　　　　　　　みんなとは・・違う・・・

アキ「・・・・・・・・」

　　　　　　　本当に強いようで弱いなアキ？

アキ「ルダか？」

ルダ「少し話をしようかアキ？」


グレンハム王国　港場

　　　　　　　二人は海を眺めていた　そしてルダは口を開く

ルダ「みんなと違うとは　どういうことだ？」

アキ「いや（・・・マイの言ってたこと口外してもいいのか？）」

ルダ「事情は　だいたいメアリーから聞いている
　　　すごいものだな”羽”と呼ばれる通信手段も
　　　”光のサイン”より　さらに　わかりやすく正確に連絡がとれる
　　　グレンハム王国の独自の技術だな」

アキ「（・・・メアリー・・思いっきり口外してる）」

ルダ「これのように人も次なる進化に進めるのか」

ルダ「で？なぜアキは自分のことを　みんなと違うと？
　　　ルガスタの人間ではなくラムスクロウの人間だからか？
　　　ただ　それだけでアキという人間は何が違うんだ？」

アキ「・・・え」

ルダ「なら私もアキと同じだな？私は第３人類で
　　　フェイルアムの世界の人間だ　私も　みんなとは違うのか？」

アキ「そんなことない！」

ルダ「そうだ　例え産まれた場所は違えぞ種族が違えぞ
　　　私は私でアキはアキだ　なんら変わりはない」

ルダ「そんな私でもクルーゼは私を受け入れてくれた
　　　ルガスタという世界も私を受け入れてくれた
　　　仲間もでき私を受け入れてくれた」

ルダ「アキは　みんなとは違う？なら教えてくれ？何が違うのだ？」

アキ「・・・・・」

ルダ「つまりは　そういうことだ　何の変りもない
　　　お前の仲間は　それでもアキを受け入れる
　　　つまらないことを考えるな？」

アキ「（・・・つまらないことだったんだ）」

　　　　　　　と言う内容でアキを　なぐさめてほしいと
　　　　　　　メアリーが羽で伝えてきた

アキ「え！？」

ルダ「失礼は承知の上だが別の種族のルダなら
　　　アキも心を開いて聞いてくれると
　　　ルダにアキを　なぐさめてほしいとな」

アキ「（・・・メアリー）」

ルダ「私には　わからないな　これほど想ってくれる人を
　　　見ていないとはな　それでもアキを必死で支えようと
　　　健気だなメアリーわ」

アキ「・・・」

ルダ「さて明日も復興作業で忙しい　アキもだろ？
　　　さっさと休養して疲れもとって

　　　　　・・・になったかもしれない

ルダ「うん？」

アキ「・・・メアリーのこと
　　　
　　　　　　　好きになったかもしれない

ルダ「・・・・」

ルダ「アキ？お前にはミカという恋人がいるんだろ？」

アキ「教えてくれルダ！？」

ルダ「ビク！」

アキ「教えてくれ！
　
　　　　　どっちも好きな場合　どうすればいい！？

ルダ「・・・・・」

アキ「メアリーのこと好きになったかもしれない！
　　　でもミカも好きなんだ！？」

ルダ「・・・・」

アキ「どうすれば！？」

ルダ「・・・そんな男を１人　知っている
　　　そいつは私を含め３人が好きで
　　　どうしたらいいと聞いてきたが・・・」

アキ「・・・クルーゼのことか？」

ルダ「・・・けっこう

　　　　　　　男って最低な生き物だな・・・

アキ「・・・うぅ」

ルダ「・・・もう一夫多妻が許されてる国でも行って
　　　ミカとメアリーを説得して嫁にしたらどうだ
　　　バカバカしい」

　　　　　冷たく　そう　あしらってルダは帰って行った・・・

アキ「・・・・

　　　　　・・・そうか・・その手があったな


グレンハム王国　酒場

メアリー「ルダ　アキに　うまく言ってくれたかな？」