????の場所
夕立を眺めながらひとりの男が
楽し気にうきうきしている
テイル「なにか うれしそうだな?」
”作者”と呼ばれる その男は口を開く
作者「なに 子供たちが騒がせてくれる予兆を感じてね」
テイル「子供たちか ルガスタと言う世界を創造し
そこに人を創造し その人はお前が創り出した者
作者から見れば生きとし生きる者は みんな子供か?」
作者「そして何かが起きようとしている
不便だね 変化がある限りルガスタに手を加えられない」
テイル「しようとすればできるはずだろ?」
作者「僕は傍観者でありたいんだよ?
変化が起きれば それは楽しいことだよ」
テイル「で?その変化とは?」
作者「わからないけど これから 始まるみたいだね
見届けてみよう そして変化のない世界には
僕が手を加えて面白くすればいいだけだ♪
グレンハム王国 夕方
とる場所 壁1つ隔てて話をする2名
アキ「なあメアリー?不思議なことだと思うことが?」
メアリー「あら偶然ね 私も不思議なことを思ってた」
アキ「俺達って なんか悪いことした?」
メアリー「むしろ良い事はしてると思う
こんな状態になることをしたとは思えない」
アキ「どうして俺達ってさ・・・」
メアリー「・・・うん」
牢獄に入れられてるんだ??
グレンハム王国 王宮 夕方
クルーゼ「どういうことだラフィス?
アキとメアリーを牢獄に監禁してるって?」
ラフィス「彼らには それに似あう罪を犯した」
アズベス「納得がいかない アキとメアリーが何をした?」
それは僕の口から言うよ
クルーゼ「宰相 カルセライナ?」
カルセ「アキとメアリーは先のフェルク騎士団の乱で
大きな戦犯がある」
クルーゼ「戦犯だと!?」
カルセ「メアリーはルガートに世界モニターを奪われ
フェルク騎士団は それを乱用した
そしてルガートに謀られフェルク騎士団と第3人類が
世界戦争を起こす大きな火種を創った」
アズベス「第3人類の長 ベルバルドの替え玉が
第3人類に世界モニターで
武器を持ち戦えと言ったことか?」
カルセ「その結果 世界戦争の引き金になった」
ラフィス「アキについては 総指揮官を任せたものの
サージェンには策に踊らされ
ルガートには事実上の敗北をした」
ラフィス「ルガートに その気があったら
世界は また混迷な世界へと逆戻りだっただろう
そうなったら億を超える人間が死んだかもしれない」
クルーゼ「そうなりそうになったのはグレンハム王国に
フェルク騎士団を招き入れたことだろ?
ならラフィスも責任がある?」
ラフィス「フェルク騎士団すべてを招き入れようと進言したのはアキだ
城内に入れたフェルク騎士団にルガートが
武器を持ち戦えと叫ばれていたら
グレンハム王国はフェルク騎士団に制圧されていた」
ラフィス「両者 共に極刑しか考えられん罪だ」
クルーゼ「極刑だと!?」
アズベス「アキとメアリーを殺すって言うのかよ!?」
ラフィス「それだけの罪を犯した」
クルーゼ
アズベス「・・・・」
ラフィス「総司令官のアキの後釜にはクルーゼを任命すると
軍事上層部の答えだ」
クルーゼ「・・・いらねえよ・・そんなもん」
アズベス「力づくでもメアリーとアキを救い出すと言ったら!?」
世界を敵にまわすつもりか?
アズベス「なに!?」
カルセ「それに君の弟ラセックの処遇が悪くなる」
アズベス「・・・人質にしようというのかよ!?」
カルセ「想像にお任せしよう」
カルセ「そうしたくなかったら余計な事はしないほうがいい」
ラフィスとカルセは その場を去った
アズベス「クルーゼ!?」
クルーゼ「怒りを抑えろアズベス?」
アズベス「だけどよ!?」
クルーゼ「なんとかするぞ アキとメアリーを救い出す」
アズベス「このまま牢獄に行って救い出すか?」
クルーゼ「いや ラフィスとカルセに読まれてるな
ルダとミカと合流しよう」