1つの大戦がおわった 戦争は たくさんの傷跡を残し
家族や恋人 大切な人を失った人も 少なくない
それでも世界は前に進む
悲しみを乗り越え そして忘れないように前に進もう
人々に ようやく平和が訪れた
グレンハム王国 王宮 屋上
見渡す限りの世界を見て2人は言う
メアリー「おわったね すべてが」
アキ「俺も ようやく重い運命から解放される
ルナフェクトの血の呪い 世界を背負い戦う運命も
もう おわった」
メアリー「なんでだろう・・平和になったのに・・・
なんで悲しいんだろう・・・」
アキ「悲しい?」
メアリー「変なこと言うかもだけど ごめんね
私は戦争が ずっと続いてほしいと思ってた
そしたら私 ずっとアキと一緒に居られると思って
・・・ごめん・・バカなこと言ってるよね」
アキ「・・・メアリー」
メアリー「アキのルナフェクトのウォーリア
私のフェルフィスカのウォーリア
この2つは共に戦う宿命をもっていた
だから戦争が続けばアキと一緒にって・・・」
メアリー「でも・・戦争がおわって アキ? あなたは私が必要?」
アキ「・・・」
メアリー「世界が平和になったら・・私は必要ないよね・・・」
アキ「・・・
なにをバカなこと言ってるんだ?
メアリー「・・・アキ?」
メアリーを抱きしめたアキ
アキ「お前が居たから ここまで来れた
知ってるか?俺って泣き虫だってことを?」
メアリー「いつもアキが 何かで傷つくたびに
私が なぐさめてあげてたね」
アキ「メアリーが俺を抱きしめてくれて
だいじょうぶ・・だいじょうぶだからと・・・
アキは間違ってないからと
いつも俺を なぐさめてくれた」
メアリー「もう・・それも必要ないよね・・・」
アキ「なに言ってるんだ? 俺が生きていく中で
泣き虫な俺を誰が なぐさめてくれるんだ?」
メアリー「え?」
アキ「メアリーしか居ないだろ?」
メアリーを抱きしめる力が強くなる
メアリー「・・・アキ?」
アキ「・・・ずっと・・傍に居てくれ
そうしないと俺は泣き止まないからさ・・・」
メアリー「本当 アキは いつまで あまえるつもり?」
アキ「メアリーが居ないと あまえられないだろ?
メアリーが居ないとダメなんだ」
アキ「だから・・・
傍に居てくれ
メアリー「わかった ずっと私が・・・
ずっと私がアキを なぐさめてあげる