クルーゼは戦士の陶酔を味わいたいと
知ってしまった
だから その時はルダ?
お前がクルーゼを”人に戻してやれ”
回想 クリスフェル村
ルダ「人にだと?」
ラドゥム「戦士として戦う喜びに魅入られた者は
人であることに留まらない 必ず
ヒト本来の”獣”になってしまう
ルダ「・・・まさか」
ラドゥム「そうなってからでは すべてが遅い
私にはわかる カルセとの戦闘で
獣になりかけた私が居た
それは もはや人間ではない」
ラドゥム「そうなったら もう戦うことをやめられない
戦いを望みヒトであることをやめ
戦士の陶酔を感じたいがために生きる獣だ」
グレンハム王国 王宮庭園
何があっても この戦闘に割って入るな?
ルダ「・・・私が
(そんな お前を望んでると思うかガティレイア!)
だが それは心で叫ぶだけで
言葉にはできなかった・・・
互いに中央に歩み寄り二人は歩を止めた
クルーゼ「何をしている?刀の間合いだ
クルーゼ・フォン・ラグガイア?」
クルーゼは刀で振りかかった!!
クルーゼ「笑みをうかべているだと!?」
クルーゼの刀を止めた何かがあった!
クルーゼ「月影か!?」
ラフィス 刀を なぎはらう!
後方に距離をとることで かわした
クルーゼ「その月影 卑怯では?」
ラフィス「私の力だからな 卑怯と言われるのは心外だな」
ひし形のようなヴェール これが月影
それが いくつも小さく分裂し
つぶてのような物ができる!
ラフィス「行け 月影!?」
その複数の つぶてがクルーゼを襲う!
クルーゼ「スピード3倍 エンドレス ウインド モード」
スピードで つぶてを振り切ろうとクルーゼ
クルーゼを追尾するように追う つぶて
追尾して伸びた つぶてが集中する
クルーゼは そこを刀で なぎはらった!
ラフィス「つぶてを はじいた 来るか!」
クルーゼ!スピード3倍にしラフィスに接近!
斬りかかった!
ラフィス「あまいな!」
もう 一つの月影がラフィスの全面に展開!
クルーゼの刀を はじき返した!
クルーゼ「2つの月影・・・」
ラフィス「再確認した わかってしまった
どちらもヒトを捨て獣になることを望んでいるとな!?」
クルーゼ「否定はしない だが戻れなくなるぞ!?」
ラフィス「それでいい!」
ラフィス スピード3倍でクルーゼに接近!
その接近するラフィスを なぎはらうクルーゼ!
クルーゼ「くっ!」
月影がクルーゼの刀を はじき
ラフィス クルーゼに斬撃!入った!
ラフィス「だが 浅いか」
クルーゼの左の肩あたりに斬撃
ラフィス「これだ これだよ!私の欲しかった感覚は!
お前も そうだろ?真の王者!?
クルーゼ・フォン・ラグガイア!?」
クルーゼ「その名前で呼ぶな!ラフィス・ザン・ゼネス!」
ラフィス「お前もな!?」
クルーゼ! ラフィス! 中央で ぶつかる!!
つばぜり合いになり刀越しに
クルーゼ「月影で はじかなかっただと!?」
その月影が輪っかになり
クルーゼを縛りにかかった!
クルーゼ「ちぃ!」
月影が縛りに来た その瞬間で脱出
ルダ「あれが・・ラフィスの月影・・・」
2つの月影がラフィスの周囲で
くるくると回っている
クルーゼ「月影を攻略しない限り勝機はないか」
ラフィス「だったら使ってみたら どうだ?」
お前の”刹那の鼓動”とやらを?