戦争って
美しくハッピーエンドで飾っていいのかな?
宇宙
ルダ「フェイルアムもドラマや物語で戦争を描く
そして ”悪” を倒してハッピーエンドに終わる
でも戦争って そんな終わり方にしていいのかな?」
ルダ「戦争って愚かで悲しい行為で
意味もなく多くの人間が死んで
でも 最後には美しく飾る」
ルダ「戦争を美しく飾る
まるで異様な光景だわ」
ガティ「人を大量に うまく殺せるのがヒーロー
安心しろルダ?そんなのは
ドラマや物語の世界でしかない」
ルダ「でも それを見て育った子供たちが
それが事実だと勘違いして」
ガティ「俺もヒーローになりたいと軍に志願する
そうしたいんだよベルバルドは」
ガティ「そうやって兵士を集めるのも
フェイルアムを守るために必要な戦略なんだろ
政治屋の考えそうなことだ」
ルダ「そういう子供たちがかわいそう・・・」
ガティ「国家が そういう子供たちを育てる
悲しいけど仕方がない
そうやって兵士を集めてルガスタを奪わないと
俺たちに明日は来ないんだからさ
惑星ルガスタ グレンハム王国
参謀長 ジアスタ
ジアスタ「不思議な女神が伝えるに
第3人類の大艦隊がルガスタに迫っている」
レオン「不思議な女神はフェイルアムとルガスタ
双方を守護している
ルガスタに肩入れした情報を送られるとは」
ジアスタ「おかしいと言いたいのかレオン大将軍?
だが こうして その情報は伝わった
我々 第2人類は ただ討たれるわけにはいかない
ルガスタ大気圏周辺で軍を編成し迎撃する」
レオン「ラフィス王は それには?」
ジアスタ「わずか8歳の王に何ができる?」
レオン「宇宙で戦うのは反対です
ルガスタに おびきよせて」
ジアスタ「ルガスタを戦場にしたいのかい?」
レオン「(もはや 何を言っても無駄か)」
レオン「しかし戦争の準備ができてません
いま軍を編成し出撃したところで
その頃には第3人類はルガスタに侵攻している」
間に合わせて見せます
レオン「何者だ?」
「クロウリ・バシェットと申します
以後 お見知りおきをルガスタの英雄
レオン・バードレ殿」
ジアスタ「彼ならば常識を超えた速さで
軍を準備することができる」
軍儀を終え
レオン「何もわかってないなジアスタ参謀長は
所詮は政治屋が軍に口出してるようなものだ」
リリィ「その決議 ルガスタの英雄でも止められないの?」
レオン「風評を操り 無い事をでっちあげ
私はジアスタに勝手に英雄にされてしまった
英雄の言う事なら民衆も言う事聞くだろうとな
都合の良い英雄は いつも造り物だ」
レオン「リリィ?お前には私の考えがわかっているな?」
リリィ「はい」
レオン「共に行動をおこそう 私たちには私たちの
戦いをするだけだ」
宇宙 ルガスタ大気圏周辺
迎撃軍 総大将 イザルト・オスマー
参謀 ルモニア・ハルモニ
イザルト「まさか間に合わせるとはな
これだけの軍を」
ルモニア「ジアスタが こだわるのもわかりますね あの人物」
イザルト「形にしたおかげで
ルガスタに侵攻される前に第3人類を叩ける」
クロウリ「大型艦8隻 4000の兵士」
イザルト「数の上では第3人類と互角か
ジアスタが そう仕向けたか?
これで負ければ私は第3人類の
総大将よりも将としての才は劣る」
クロウリ「可能な限りの戦力を集結させたまで」
伝令兵「第3人類の艦隊を映像で確認」
ルモニア「始まりますね」
イザルト「そうだな」
旗艦ヴァリトス 第3人類 宇宙軍
ヒュラム「最大望遠です 映像出ます」
ルダ「ルガスタ宇宙軍か」
ベアヌ「大きな戦争になるか」
ガティ「思ってたよりも数が多いな
予定通りには ほど遠い」
ルダ「それでも計画にズレは?」
ガティ「生じていない」
ガティ「さあ 始めようか
ドラマのような戦争をな