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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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レニィアーゼの冒険日誌

2020-09-15 01:26:55.0 2020-09-15 01:34:38.0テーマ:その他

ほしかった救い


      戦闘音が聞こえる

      男が拳による打撃を女の子に与えた

      その女の子はふきとばされながらも
 
      片手を地に着き姿勢を制御し

      両足を着き踏みとどまった



フィスカ山


   ザーーーーーーーーーーーーー(雨の音)

  
      その女の子が口を開く

     なぜ”また泣いているのかを”問いた

    その敵である男は なぜ わかってくれないと

    表情に苦しみを見せ答えた

      「君は まだいい
       その手は血に汚れなかった
       僕は もう戻れなかったんだ」


     その言葉に女の子は反応した


     その言葉の意味を理解 いや 知っているからだ

    「私は貴方のおかげで戻って来れた
     貴方が止めてくれなかったら
     私は みんなのところに帰れなかった
     サーシェも感謝してるわ!!」


     「そうか・・帰れたのか・・・
      うらやましいな・・・

       救うんじゃなかったよ

       君たちのことを・・・

   
   「あの時 君たちを止めずに僕と同じ悲しみを感じさせたら
    僕の事を同情してくれたかい メアリー・フェルフィスカ?」


クルーゼ「なぜ そんなことを言う!?


        エイリム・クラシス!?


エイリム「・・・」

メアリー「なぜ私たちに敵対するのエイリム!?」

エイリム「・・・うらやましいからさ
     君たちの事もサーシェも」

メアリー「うらやましい?」

エイリム「・・・なぜ


      僕を・・止めてくれなかったんだ・・・?



メアリー「止める?」


       エイリムがメアリーに突進!


クルーゼ「やめろエイリム!こんな悲しい事に
     いつまでも こだわっていてわ!?」

エイリム「・・・わかってない


       苛立ちを爆発させてしまったエイリム


     悲しいままなんだよ僕にとっては!

     僕は なに1つ 救われていない!


メアリー「!!!!」


      エイリムの まわし蹴りを防いだメアリー


エイリム「なぜ・・・


      なんで僕の事を止めてくれなかったんだ!?


メアリー「・・・エイリム」

エイリム「・・・


       悲しい表情を見せエイリムは言う


     ・・・救えなかった

      家族も恋人も仲間も・・すべてを・・・


   
     メアリーはその言葉に共感を覚える


メアリー「貴方も・・・?」

エイリム「古の魔女 フェルフィスカに
     協力した一族 ”クラシス”の末裔 それが僕だ」

エイリム「世界の代表国 グレンハム王国は
     クラシスの一族を忌むべき存在と認定し
     僕たちクラシスの一族は見放した そして


       そんな一族は消えてもかまわないと

       ”狩り”をされた


メアリー「それって!」

エイリム「君も同じことをされたのだろフェルフィスカ?
     
メアリー「貴方が私の復讐を止めてくれた
     だから私は みんなのところに居られる!」

エイリム「・・・僕は


       ・・・復讐してしまった



メアリー「・・・エイリム」

エイリム「・・・僕は みんなのところに居られなくなった
     身体が・・心が拒んでしまうんだよ・・・
     みんなのところに居ることに・・・」

エイリム「・・・なぜ僕を止めてくれなかったフェルフィスカ!?」

メアリー「なぜって その時は私はエイリムとは
     出会ってないのよ どうすればいいの?」

エイリム「止められたはずだ!感じることができるなら!
     僕も そうした だから君を止められた!」

クルーゼ「無茶を言うなエイリム!?」

エイリム「クルーゼ?君とは良い友達だったよ
     だから悲しい
     もう君とは一緒に居られない」

クルーゼ「そんなことはない!
     お前は 俺の かけがえのない親友だ!」

エイリム「君と一緒に居ることを僕が否定してしまうんだよ!
     こんな手が血に汚れた僕が君とは居ていけないとね」

クルーゼ「・・・エイリム」

エイリム「・・・



      復讐は始まる そう遠くなくね




         悲痛な声を上げるメアリー



メアリー「もうやめて!それ以上 苦しまないで!
     何に復讐しようと言うのエイリム!?」

エイリム「・・・



      僕たちを否定した この世界 その物さ

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