クルーゼ「フェルク騎士団総帥
サージェン・マイレクス様?」
サージ「茶化すような言い方?」
クルーゼ「お前がフェルク騎士団総帥になると
誰が予想できたか」
サージ「上に立つ者として覚悟すること
背負うこと
思ったより良い物ではなかったな」
サージ「俺はルガート様を
越えられるとは思えない」
クルーゼ「前フェルク騎士団総帥か」
サージ「彼のカリスマ性は すごい
フェルク騎士団の名声が地に落ちたときも
フェルク騎士団の9万の騎士を
まとめてきたのだからな」
クルーゼ「お前は お前だ お前にしかできないこともあるだろ?
それだけは わかっておけ?」
サージ「えらそうに
だが 軍を率いるのに長けていたクルーゼが
遊撃隊なんてな」
クルーゼ「状況に応じて機転を働かせ判断する
もろくなった所をカバーし
時には攻撃にも転じる」
クルーゼ「能力のある人間しかできないぜ?:
クルーゼ「お前とは訓練生時代
しのぎを削って お互いを高めあったんだ
だから死なれたら困る だから死ぬなよ?」
サージ「お前もな?」
あ~ 久しぶりクルーゼ?
クルーゼ「サーシェ姉さんか」
サージ「クルーゼの姉だったのか!?」
クルーゼ「幼馴染だよ よく遊んでもらって
姉さんのように慕ってた」
クルーゼ「姉さんがフェルク騎士団の幹部に
なるとは思わなかったな
あんなに戦争を嫌っていたのに」
サーシェ「戦うことでしか守れない命があると知った時
私も そのために戦うことを選んだのよ」
クルーゼ「俺は今でも怒ってるんだぜ?
姉さんが死にそうになって意識が遠ざかって
”私の事わすれていいよ”って
遺言みたいに言った事を」
サーシェ「なんで そんなこと言ったか
たくさん考えてくれた?」
クルーゼ「当たり前だろ?」
サーシェ「だから 忘れていいよって言ったんだよ?
そうしたら いっぱい私のこと考えてくれる
私はクルーゼに忘れられることが怖かったから」
サーシェ「姉さんが言いたいことがある」
サーシェ「ルダ・パラスとミユ・アストレイア」
クルーゼ「・・・」
サーシェ「どっちを恋人として つきあっていくの?
もしかして二股?
そんな子に育てた覚えないんだけどなぁ」
クルーゼ「・・・いや・・あの」
サーシェ「ラグガイア王国
王位継承者だから
法律 作って一夫多妻制とか作りそうで」
サージ「サーシェ?そこまでやらないだろ」
クルーゼ「(・・・やばい・・否定できない)」
サーシェ「あ!私もクルーゼの恋人候補に
名乗りをあげようかな?」
クルーゼ「・・・本気か・・姉さん?」
サーシェ「そのために私好みに育てたんだから」
サージ「・・・お前・・3人も 女の子と?」
クルーゼ「こうなるとは思わなくて・・・」
クルーゼ?なにをして・・・あ
サーシェ「ル~ダ~パ~ラ~ス?」
ルダ「・・・機嫌を損ねていそうね」
サーシェ「”乗り移り事件”では 操られてる私を
いいようにボコボコにしたわね?」
ルダ「(・・・やはり根にもってる)」
サーシェ「クルーゼ?
この娘だけは やめておきなさい?」
クルーゼ「・・・姉さんの個人的な恨みで
物を言ってるよね?」
みんな楽しそうね
クルーゼ「げ! ミユ!?」
ミユ「・・・なんなの・・その反応・・・あ」
ルダ・パラス
サーシェ・アルファンド
ミユ・アストレイア
ミユ「・・・女の子を はべらせて」
サーシェ「みんなライバルだからね!
絶対 私は負けないからね!?」
サージ「・・・お前・・そういうやつになったか?」
クルーゼ「でも こうやって変わらない世界は愛しいな」
サーシェ「・・・ごまかした」
クルーゼ「いや 本当の事 仲の良いみんなで
こうやってバカみたいに話して
そういうことで幸せ感じると
もう世界なんて このまま変わらない方が良い」
クルーゼ「だって俺たちは
今が1番 幸せなんだから
サージ「たしかに」
ルダ「今が幸せなら世界は変わらない方が良いか」
クルーゼ「なのに勝手に変わって行くのが世界だ
俺たちの世界は変わらなければいいのにな