ついにセクトプリオンとの大戦になるか
グレンハム王国 王宮
クロウリ「10日で戦争の準備をします」
レオン「おや?世界一の準備屋が
3日くらい早く準備してくれないのか?」
クロウリ「・・・これはムチャなことを」
リリィ「そうだよ 世界中にあるヴァリアスオーブ
使っても人々の暮らしに支障がない程度の
数を集めるんだよ
10日でも速すぎるくらいよ」
カルセ「クロウリ?君のような人材が居るから
私たちは戦いに専念できる頼んだよ?」
クロウリ「お任せを」
廊下に出てアキが居る
クロウリ「・・・クアーバを私的に利用したことを
ラフィス王から お叱りをくらったのだが?」
アキ「気にするな そんなこともあるさ?」
クロウリ「お前しかいねえだろうがあ!?
1番チクりそうなやつは!?」
アキ「あえて言おう
僕わるくないもん
アキ「クルーゼに聞いてみたら どうだ?」
クロウリ「そんな時間はない
本作戦の要 頼むぞアキ?」
王宮外に出て行くクロウリ
アキ「あんたも苦労するねクロウリ?」
アキ・ルナフェクトか?
アキ「レオン 元気か?」
レオン「元気もなにも・・・」
アキ「元気無さそうだな」
レオン「私は お前に謝罪しなければならない
この呪われた時代に力を与えたこと
それに頼るしかない私たちのこと」
レオン「すまなかった」
アキ「あんたが頭を下げるとわね」
レオン「私が お前のように作者の子供ではなく
ラムスクロウの子で私がルナフェクトなら」
レオン「お前に背負わせることはなかったのに・・・
結局は お前に背負わせている
私は情けない大人だ」
人は誰かになれない
レオン「・・・」
アキ「師匠である あんたから教わったことだ」
アキ「お前は お前にしかなれない
だから お前を引き出して
お前にしかできない力を使えばいい」
アキ「そう言ったのはレオンだぜ?」
レオン「たしかにな」
アキ「レオンは道を切り拓くことを選んだんだろ?」
アキ「後から進んでいく若者が
迷いなく前に進めるために
道を切り拓く それが定めだと」
アキ「まだ”楽はさせないからな?”
道を切り拓けない人間が圧倒的に多いんだ
レオンには多くの道を切り拓いてほしい」
レオン「厳しいなアキ?」
レオンに背を向けアキは言った
アキ「1つだけ言っておきたい
力を与えてもらった事
後悔してないから
レオン「・・・アキ?」
アキ「もし俺に力がなかったら
守りたい人を守れなかった感謝してるよ」
その言葉にレオンの心は救われた
呪われた時代にアキに力を与え
戦場につれてきたこと
アキの力に頼るしかなく
戦う運命に引き込んでしまった事
レオンは ずっとアキに心の中で謝罪していた
リリィ「レオンは いつも重く考えすぎなのよ?
独りで戦ってるんじゃないんだからね?」
イザルト「私だって居るんだ頼ってくれていい」
カルセ「じゃあ僕は楽をしようかな」
イザルト「・・・そういう意味で言ったのではないが?」
カルセ「冗談だよ 冗談」
アキ「リリィ?じじいたちと一緒に居ると
一気に老けるぜ?」
リリィ「あら 魔法の師匠に向かってなんて口の利き方?
まだ私 23歳なんだけど?」
アキ「・・・その歳でグレンハム魔法研究会の代表で
グレンハム王国の重要人物とわね」
リリィ「私は私 私にしかなれない
だから私にできることをしてるのよ?」
リリィ「だからアキもアキにしかできないことをしなさい?
期待してるんだからね?」
アキ「あぁ」
アキは その場を後にする
リリィ「大人になったねアキ
戦うことを嫌い戦う運命に泣いてた子が」
レオン「戦う意味さえみつけられなかった小僧が
よく育ったものだ」
ルモニア「負けてられませんね私たちも」
イザルト「だが・・・
アキが大戦の前にあいさつに来るなんて
初めてのことではないか?