どうして あなたたちが殺し合うのよ!?
ザファイドアーク(地名)南部
クルーゼ
ゲジジェ「・・・セネア」
セネア「私たち あんなに仲良かったじゃない!
生涯の友だと笑い合ってたじゃない!
なのに・・どうして今 殺し合ってるのよ!?」
セネアが悲しく そう訴える
その言葉に二人の戦闘が止まる
セネア「・・・クルーゼ・・なんで
戻ってきてくれないの!?
クルーゼ「・・・」
ゲジジェ「戻って来いクルーゼ!?
お前が戻れば すべてが元通りなんだ!」
だったら お前たちが俺と共に来い!
セネア「え」
ゲジジェ「なに!?」
クルーゼ「そうすれば俺たちは共に居られる!?」
ゲジジェ「正気か!?」
セネア「できるわけないじゃない!」
クルーゼ「俺だってできないんだよ!?」
・・・悲痛に叫ぶクルーゼ
クルーゼ「もう・・終わったんだよ・・・
俺たちが仲良かったのも何もかも全部!
この戦争が すべてを崩壊させた!
クルーゼ「この戦争により
エタシュも人類も互いを許せない存在になった」
クルーゼ「殺された者の家族や親しい者が
憎しみを育て殺した者を討つために
立ち上がるだろう・・・」
クルーゼ「・・・どうやって・・戻れるんだよ」
・・・言葉がでないセネアとゲジジェ
セネア「じゃあ!私たちは・・・え!」
クルーゼがセネアに接近する
セネアを体ごと持ち上げ飛んだ
セネア「なんなの!?」
セネアのさっきまで居た場所に
超長距離からの魔力弾が通過した!
セネア「クルーゼ!私を助けたの!?」
クルーゼ「ゲジジェ!かわせるな!?」
ゲジジェ「なに!」
超長距離から魔力弾がゲジジェに迫る!
ゲジジェ「くっ!」
左に飛び なんとか かわした!
魔力弾が地面に ぶつかる!
ゲジジェ「(この殺傷力 弱すぎる!
殺すつもりは なかったと言いたいのか
致死に至らないダメージを与え捕縛したいのか!?)」
ゲジジェ「(そんな あまい想いで数多の戦場を
駆け抜けて来たのか!誰だ こいつは!?)」
ゲジジェ「クルーゼの声がなかったら
かわせなかったかもしれん!」
クルーゼ「あのバカ野郎 少しは俺を信用しろ!」
魔力弾を撃った者が姿を現せる
セネア
ゲジジェ「だれだ!?」
敵を助けるって どういうことだクルーゼ?
セネア「・・・奇跡の英雄」
ゲジジェ「・・・アキ・ルナフェクトか」
クルーゼ「お前は最前線に来るな!?」
アキ「南部が激戦になってると聞いたから!」
クルーゼ「だからこそアキには来て死なれたら困るんだろ!?」
ゲジジェ「ここは退くぞセネア!?」
セネア「・・・え」
ゲジジェ「あの射撃を見ただろ!
超長距離なのに正確な射撃
ただ者ではない!クルーゼだけなら まだしも
奇跡の英雄まで相手にしてたら こっちが不利だ!」
ゲジジェ「(ふざけたことに殺すつもりのない攻撃だ
・・・なんのために戦っている?)」
セネア「わかった
クルーゼ?私 あきらめないから
クルーゼ「・・・セネア」
背を向け退く体勢のセネアとゲジジェ
アキ「逃がすか!」
クルーゼ「逃がしてくれアキ?」
アキ「・・・え」
クルーゼ「・・・頼む・・見逃してくれ」
その間にセネアとゲジジェは退いて行った
アキ「訳アリか?」
クルーゼ「・・・そんなところだ」
クルーゼ「・・・敵の将を逃がしたんだ
軍法会議物だな どれだけの刑罰を受けるんだろ」
アキ「軍人の手が足りてない刑罰は受けないだろ
3階級 降格とかはありそうだな」
クルーゼ「あ~あ 給料が減るのか・・・」
クルーゼを じーーーと 見つめるアキ
クルーゼ「わかってるよ それだけで済めば
安いと言いたいんだろ?」
アキ「俺だってレオンに行くなと言われて
最前線に来たからな
どれだけの罰を受けるのか・・・」
クルーゼ「俺には
この世界の救世主のような お前が
刑罰を受けるなんて画が浮かばないんだけどな