その 振り上げた拳を ぶつければいいだろ?
ザファイドアーク西部
ルダ「・・・」
ディア「私を殴ればいいと言っている」
ルダ「お前が・・お前が!?」
この男がガティレイアを殺した
殺したに等しい 遠因になった
この男が”ラムスクロウ”から
ガティレイアを連れださなければ
ガティレイアは死ぬことはなかった
ルダ「・・・私は!・・私は どうすればいい!?」
ディア「言いたいことは わかる
私がガティレイアを連れださなければ
お前はガティレイアと出会うことはなかった
ルダ「・・・」
ディア「ガティレイアと
共に笑ったり 共に悲しんだり
肌を重ねて熱を感じることもなかった」
ディア「ガティレイアは死んだ
私は言い訳をするつもりはない
これは結果だ ガティレイアは死を選んだ」
ルダ「・・・お前は
ひとりでも人を心から愛したことがあるのか!?
戦場
ぶつかり合う刃と刃
双方 ただ相手を討つために攻撃を仕掛ける
だが明らかに・・明らかに押され始める作者
アキの力が強いからではない
シウスの作者の力が弱まっている
アキ「そんなものか作者!?」
シウス「・・・」
アキ「ならば
人は始まりに立たせてもらう!」
シウス「・・・どうして
君は その境地にたどりついた?
アキ「何を言っている?」
シウス「人の想いの温かさ 僕は それがほしかった
46億年 生きても
手に入らなかった
シウス「わずか19年しか生きてない人間が
どうして手に入れることができる?」
アキ「想いから目をそらさず想いを受け止めて来た
想いを与えることもしてきた」
アキ「それは人にしか わからない」
シウス「・・・僕は人の温かな想いがほしかった
だから人間のしたかったことを手伝ってきたのに」
アキ「手伝い?」
シウス「46億年 人間を見て来た
数千億の人を見て来て人は100%の確率で
死を選んできた」
人は死ぬことが好きなんだなと感じた
ならば その手伝いをすれば
人に好かれると思っていた
シウス「なぜだ?
なぜ人は生きようとする?どうせ死ぬのに
シウス「最終的には死を選ぶのに
僕には理解できないよ」
アキ「・・・本気で言っているのか?」
アキ「まさか お前は!?」
シウス「・・・
死ぬことの手伝いに
何度もエンドワールドを起こしてきた
シウス「・・・なのに人間は
僕に温かい想いをくれない」
アキは作者に飛び掛かり押したおす
シウス「結局 死ぬのに
なぜ人間は死ぬことを否定する?」
アキ「そんなこともわからないで作者を気取って来たのか!?」
アキ「人は生きたいんだよ!
生きて生きて それでも叶わないなら
子供に託して繋いで想いを貫くんだよ」!
アキ「お前も言っただろ!?
人間は わずか100年しか生きられない
人間は本当は寿命さえも否定したいんだ!?」
シウス「・・・それでは・・僕のやってきたことは」
アキ「・・・
・・・究極の間違いだよ