セクトプリオンって
人を滅ぼすのが仕事なんですか?
檀上裏
ゲジジェ「お前 思いついても聞かなさそうなことを」
クルーゼ「どうなんですか?」
ゲジジェ「あのなぁ 人間なんて」
ゲジジェを制止するセクト
セクト「セクトプリオンの望みは
輝かしい人間の世界の守護だ」
クルーゼ「そうならなかった場合は滅ぼすんですか?」
権力者なんて みんなウソつきだ
セクト「表向きに目的を語っても裏で何を考えてることか
やりたいことが180度 変わっても
慈愛と恐怖で支配すれば
強引に従えさせることもできる」
クルーゼ「では 人間を滅ぼすことはないと?」
セクト「どっちだったら うれしい?」
クルーゼ「・・・どっちって」
滅ぼさないよ
セクト「私は それを望んでいない」
クルーゼ「・・・よかった」
セクト「さて 支度が済んだら訓練場に向かうぞ」
セネアとクルーゼは準備に行く
ゲジジェ「・・・」
ゲジジェ「そう セクト様は滅ぼさない
滅ぼすのはセクトプリオンってことでいいですか?」
セクト「・・・」
ゲジジェ「・・・
・・・ウソつき
セクト「・・・そう
・・・権力者は みんなウソつきだ
訓練場 山の中
魔力を高めるゲジジェとセネア
クルーゼ「騎士団なのに魔法の修行ですか?」
セクト「騎士団だから魔法を使えなくていいは傲慢だ
剣技も魔法も どっちもできなくては
私の望む結果は手に入らない」
疲弊してるゲジジェとセネア
セネア「常に魔力を放ちながら行動するって
きついですよ セクト様」
ゲジジェ「魔法と剣技
両方を一緒くたにしろって言うもんな」
クルーゼ「何がしたいんです セクト様?」
セクト「やりたいことはヴァーデの進化版だ」
クルーゼ「ひとつの力を犠牲にすることで
もうひとつの力を特化する ヴァーデですか?」
セクト「その犠牲をなくす」
クルーゼ「できるんですか?」
セクト「できる人間が私だ」
二人の魔力の放出をやめさせたセクト
セクト「5時間 魔力を使うことができたか
もっとできるか?」
ゲジジェ「・・・マジで言ってます?」
セネア「・・・もう疲れた」
セクト「まあ その訓練を試せる相手が
もう少しで来る」
やっほー セクトとゲジジェにセネア?
リーザ「一か月分の水と食料 日用品を持って来たよ」
セクト「いつも すまない
こんな場所(訓練場)で補給ができるのは
リーザたちの おかげだ」
リーザ「いえいえ
ギダバーグの一族は体力面で優れてるので
このくらいの荷物 運ぶの造作ないですよ」
ゲジジェ「よく言うよ
村から持って来たんだろ?
ここまで100キロもあるじゃないか」
リーザ「あれ?新しいメンバー居ます?」
セクト「クルーゼだ
仲良くしてくれたら うれしい」
リーザを見て固まるクルーゼ
リーザ「あれ?私の顔に何かついてるかな??」
クルーゼ「あ!・・いえ その!?」
セネア「クルーゼちゃん・・もしかして
リーザに みとれてたな!?」
クルーゼ「え!」
リーザ「みとれてたなんて恥ずかしいわね
私のこと そんな魅力的に見えた?
バル?私も捨てた物じゃないでしょ??
バルサ「そうだな そうあってほしい」
リーザ「・・・もっと 飾った言葉はないの?」
クルーゼ「バル?」
バルサ「バルサファイ・クロフォードだ
初めましてだな?」
クルーゼ「初めまして クルーゼと言います」
ゲジジェ「憂さ晴らしに俺と手合わせしろバルサ?」
バルサ「憂さ晴らしに負けたいか?」
ゲジジェ「・・・相変わらずの口ぶりだな」
バルサ「荷物運びで疲れたんだ 休ませてくれ」
セネア「レディー!」
バルサ「え」
セネア「ファイト!」
木刀を抜きバルサにかかっていくゲジジェ!
セネア「はい 木刀です」
バルサ「・・・
・・・戦うのか・・休みたいのに