俺のために生きろ!
ギダバーグの村 最奥
リーザ「・・・バル」
バルサ「・・・もう
・・・お前が居なきゃダメなんだよ
バルサ「この世界が どんなに溢れていても
お前だけが居ないと 輝きを失ってしまう
お前は俺にとって そんな存在なんだ」
バルサ「お前さえ居てくれればいい・・・
それだけで俺は満たされるんだ」
バルサ「滅びが俺たちの運命だとしても
それなら運命さえ変えてやる!だから!?」
バルサにキスするリーザ
バルサ「・・・リーザ?」
リーザ「バルに
そんなセリフ言える勇気があったんだね」
バルサ「もっと早く 勇気があったら
もっと早くリーザに告白できたのにな」
バルサの手のひらに手のひらを重ねた
リーザ「エスコートしてくれませんか?
逃げ切るのは大変だろうけど」
バルサ「滅びを俺たちの運命にさせない!行こう!」
村の入り口付近 夜
テーラ「・・・騎馬軍 2部隊が壊滅」
ガウジ「これが・・・
・・・死を恐れない人間の強さか
アズリ「そこに ふんぞり返ってる騎士長さんよ?
かかって来てもいいんだぜ?」
ジェイ「そんな勇気があればだけどな」
ガウジ「貴様ら!」
ガウジ突進!
ガウジの攻撃を剣で防ぐアズリ!
ガウジ「(後方に飛ぶことで私の斬撃の威力を流した)」
剣を構えるアズリ!
ガウジ「テーラ!?」
アズリの斬りかかりに行ったテーラだが
ジェイに魔導銃を構えられ牽制される!
テーラ「・・・こいつら」
ガウジ「刀を交えてわかる
この二人 フェルク騎士団を越えている」
テーラ「世界を救った英雄の騎士団より強いとわ」
アズリ「あったりまえだ!
俺達は最強の戦士に鍛えられたんだからな!」
ジェイ「てめえらも強いがバルサに比べれば
お釣りがくる」
アズリ「負けるわけねぇだろ!
虐殺するまで堕ちた英雄の騎士なんかによ!?」
アズリ!ガウジに突っ込み剣を振り下ろす!
それを防ごうと動く!
ガウジ「ちがう!振り下ろしではない!」
振り下ろしではなく
そのままガウジに”振り投げた”!
テーラ「ガウジ!?」
なんとか刀で防ぐが
防いだ剣が飛び当たり頭部を負傷する!
ガウジ「貴様!」
アズリ!左手から脇差を抜いて
ガウジに斬りかかる!
テーラ「いま助けに行く!・・なに!」
テーラに立ち塞がるジェイ!
ジェイ「余計な手出しは やめてもらおうか?」
テーラ「そこを どけえ!?」
テーラの刀が はじき飛ばされる!
ジェイ「丸腰だな!」
斬りかかるジェイ!
!
ジェイ「後ろに飛び逃げたか?
英雄の騎士が逃げるのかよ!?」
近くのフェルク騎士から
刀を奪い取るテーラ
ジェイ「それが将校のする行動か?」
テーラ「ガウジ!?」
ガウジ「生きてはいるが」
武器を構えるアズリとジェイ!
フェルク騎士A「ガウジアーサ隊長!
俺達に攻撃を命じてください!」
B「数で殲滅します!」
ガウジ「私の騎士としてのプライドを傷つけるつもりか!?」
アズリ「はぁ?村に虐殺してる時点で
騎士道から外れてる外道が何を言う?」
ジェイ「プライドなんて最初からあったのかよ?」
テーラ「・・・これだからギダバーグの民族は
滅ぼさないといけない」
ジェイ「どういうことだ?」
テーラ「貴様らの その強さはなんだ!?
だからギダバーグは滅ぶべきなんだ!」
テーラ「村を殲滅するくらいできなくては
レイリアに笑われるぞガウジ!?」
アズリ「とち狂ったか?」
ジェイ「まあいい 最期の戦いなんだ」
アズリ「それ 言っちゃう?」
ジェイ「たった 二人で
3000越える騎士団に勝つつもりか?」
アズリ「あぁ そりゃあムリだわ」
アズリ「なら死を恐れない最強の兵として
歴史に残るくらいの最高の足掻きでもするかジェイ?」
ジェイ「それは 面白いかもな 行くぞアズリ!」
アズリとジェイ!
フェルク騎士団に突っ込んでいく!
テーラ「こいつら!死ぬことが怖くないのか!?」
「・・・だから
・・・ギダバーグは滅ぶべきなんだよ」