レニィアーゼの冒険日誌

　　　　　　所詮　その程度か

ギダバーグ村を見渡せる高台　深夜

レイリア「フェルクのプログラムも
　　　　　それが限界か」

レイリア「しかし
　　　　　ラグガイアが目覚めるとわね
　　　　　運命を感じずに居られないね
　　　　　そうだろ　ミレ？」

ミレ「たしかにね」

レイリア「ヴァトの方は　どうなっている？」

ミレ「手に入れた頃かと

　　　　　　　そろいますね　４つが

レイリア「想定できなかったが」

ミレ「１０億年前は７つでしたが」

レイリア「あれは　もう　あり得ない」」

ミレ「同じことが起こっても　
　　　おかしくないのでは？前例があることだし」

レイリア「まあいい
　　　　　ウォーリアを継し者　
　　　　　クルーゼ・ラグガイアか

　　　　　　　　　楽しみだ


ギダバーグの村

　　　　　　私たちと共に生きるか
　　　　　　リーザ？

ゲジジェ「（正気ですか？
　　　　　　エタシュと関わったら人間は！？）」

セクト「（そうならない道を探す）」

ゲジジェ「（・・・前例が無い）」

リーザ「・・・私は


　　　　　世界が　どんなに優しさで溢れていても
　　　　　バルが居ないと　すべてが色あせてしまう

リーザ「私にとってバルは　そんな存在なんです
　　　　でも・・もう　バルは居ない・・・」

セクト「（やはり　そう反応したか）」

リーザ「私は　これから死にます
　　　　邪魔しないでください」

クルーゼ「そんな　リーザ！？」

セクト「なら

　　　　　　バルサと同じ時代に飛べたら
　　　　　　救われるか？

リーザ「・・・え」

ゲジジェ「使うのですか！？」

リーザ「・・・」

セクト「クルーゼ？
　　　　”トキゴエ”に数値が示してなかったか？」

クルーゼ「１０００と数字が」

セクト「トキゴエは過去に飛べない
　　　　バルサは１０００年先の未来に行ったのだろう」

セクト「トキゴエの秘術を使えば」

　　　　　　　　できるのですか！？

リーザ「バルと同じ時代に飛べるのですか！？」

セクト「・・・」

リーザ「私は！またバルに会えるのですか！？」

リーザ「お願いします！バルと会わせてください！
　　　　私にできる事ならなんでもします！」

セクト「バルサと同じ時代に飛べる可能性は

　　　　　　　　　１％だ

リーザ「・・・」

クルーゼ「それならトキゴエの装置を見つければ！？」

セクト「同じだ
　　　　私たちの時間とバルサの時間はズレた
　　　　時間軸を捉えバルサの時代に飛ぶのは難しい」

リーザ「・・・なんだ

　　　　　　・・・１％もあるんじゃないですか

リーザ「セクト！私をトキゴエさせてください！？」

セクト「・・・そうだな

　　　　　　　魔力を集中させる
　　　　　　　リーザの周囲に現れる魔法陣
　　　　　　　そこから発する光がリーザをつつみ
　　　　　　　少しずつリーザが消えていく

クルーゼ「・・・リーザ」

セクト「どうか　同じ時代に飛べてくれ」

　　　　　　　そして・・リーザの姿は消えた

クルーゼ「・・・これで・・良かったのかな？」

セネア「何もしなかったら
　　　　・・・死んでたもんねリーザ」

ゲジジェ「それなら１％に賭けるしかないか」

クルーゼ「・・・流れ星？」

セクト「え？」

　　　　　　　満天の星空　多くの流れ星

クルーゼ「・・・空が・・泣いてるみたいだ
　　　　　リーザの心みたいに」

ゲジジェ「・・・９９％は
　　　　　わけのわからない時代に飛ぶもんな」

セネア「仕方ないけど・・・
　　　　仕方ないで片づけたくないわね・・・」

　　　　　　リーザが
　　　　　　バルサと同じ時代に飛べますように

セクト「クルーゼ？」

クルーゼ「リーザが教えてくれたんです
　　　　　流れ星の流れてる間に
　　　　　願い事を口にすると叶うって」

　　　　　　止まらない涙のように
　　　　　　星が流れ続ける

クルーゼ「・・・こんなことしか
　　　　　・・・できないけど」

　　　　　　他の３人もクルーゼと同じ願いを
　　　　　　言葉にした

クルーゼ「・・・みんな」

ゲジジェ「・・・叶うと良いな・・これだけはマジで」

セネア「人間だけどリーザは”大切”だったもの」

セクト「奇跡があるのなら起きてほしい」

回想

リーザ「二人分の願いだもん　きっと強力だよ♪」

　　　　　　　　　回想　終了

クルーゼ「・・・」

クルーゼ「４人分の　みんなの願いなら
　　　　　もっと強力かな　リーザ？」

　　　　　　　願いよ・・叶ってくれ・・・