悲しいとは ちがう
待ってた人が居て その人と出会えたから
ガーデルの町 夜
潜入したゲジジェ隊
クルーゼ「町の出入り口はフェルク騎士団に
封鎖されてるけど
町の人は自由がきいている」
クルーゼ「拘束されてるわけでもないし
・・・なんだ・・歌?」
その美しい歌声に魅かれ
進むクルーゼ
歌ってる人を見つける
クルーゼ「月色の輝き・・・?
きれいで・・幻想的でもある・・・」
だから 君は唄うの?
その悲しさを消すために今も?
穏やかな この時の歌を唄うの
クルーゼ「・・・」
だれ?
クルーゼ「・・・すみません
立ち聞きするつもりは無かったんですが」
「そう?」
クルーゼ「その・・悲しい事があったんですか?」
「どうして そう思う?」
クルーゼ「歌声が悲しそうに聞こえたから」
「悲しい・・か
悲しかったと言うべきか」
「悲しいとは ちがう
待ってる人が居て その人と出会えたから」
クルーゼ「良かったですね」
「君さ 少し一緒に居てくれないか?
せっかく月の綺麗な夜なんだ」
クルーゼ「俺で良ければ」
月色の輝きに照らされて
ただ その場で
その者と ゆっくり過ごす
クルーゼ「(なんで こんな穏やかな気持ちに?)」
「なんでだろうね?
君と出会うのは3億年振りらしい」
クルーゼ「え?」
「月と風は引かれあう
まるで呼応したかのように風も目覚めた」
「もっと教えてあげようか?
君が知りたがってる
ウォーリアの事とかも
クルーゼ「ウォーリアを・・知っているの!?」
「俺もウォーリアだからね」
「君はラグガイア 俺はルナフェクト
20億年前に俺達は出会って互いを
殺し合った
クルーゼ「なに・・を?」
「その時の運命からか俺らは引かれ合う
互いを求めるかのように
そして月と風は争う宿命
クルーゼ「・・・争う?」
「ダークスからの宿命
いや 記憶が鮮明に継がれていれば
俺達は
もっと前からの つきあいだったのか?」
「どう思う ラグガイア?」
刀を抜いたレイリア
クルーゼ「・・・どうして?」
レイリア「悲しいとは 違う
宿敵に会えたから
刀を振り下ろす!
咄嗟にクルーゼは刀を抜き防ぐ!
クルーゼ「なぜ!?」
レイリア「これが運命だからだよ!?」
斬り払った攻撃を
かわすクルーゼ!
レイリア「姿を見せろラグガイア?
君も感じているんだろ?」
クルーゼの周囲から
翠色の光が集束する!
クルーゼ「なんだ・・この光は・・・?}
レイリア「風の化身 ラグガイア
君は かつて そう呼ばれた
そして俺 月のルナフェクトも」
月色の輝きがレイリアに まとう
レイリア「呼応して引かれ合ってるんだよ
戦うためにね」
刀と刀が ぶつかる!
レイリア「戦え?そうしないと俺に殺されるぞ」
刀を構え突きに来た!
レイリア「翠色の光が防いだ?
やはり お前かラグガイア?」
クルーゼの中から声がする
ラグガ「もう 出会う事はないと思ってたが」
レイリア「何度でも出会うさ
ダークスも魔女戦乱も
流星終焉も全滅戦争 そして今も」
斬りかかるレイリアの攻撃を
まるで消えたかのようなスピードで
かわしたクルーゼ!
クルーゼ「・・・使えと言うのか」
レイリア「やはり 風の化身」
ラグガ「力を引き出す!」
レイリア「翠色の光が広がっていく・・・」
レイリア「・・・
・・・一瞬?・・いや 刹那?
そう思えるスピードでレイリアを斬る!!
クルーゼ「攻撃が当たってしまった!」
ラグガ「いや 月色の光に防がれた」
クルーゼ「やめろラグガイア!
俺は戦いたいわけではない!」
ラグガ「この期に及んで まだ そう言うか!?」
レイリア「そうだ なぜ 迷う?
リーザが消えなければならなかった理由も
俺にあると言うのに