ダークスからの宿命
いや 記憶が鮮明に継がれていれば
君とは もっと・・・
・・・もっと
ガーデルの町 郊外
僕が君を守る
ずっと そうしてきたように
クルーゼ「ずっと・・そうしてきた?
・・・うわ!」
複数の魔導弾が飛んでくる!!
レイリア「仕留めろ!!
俺達の計画に風の化身は邪魔だ!!」
「え~ 騎士は風の化身と戦い合いたいんじゃないの?」
クルーゼ「お前たちは何の話をしてるんだ!?」
「目覚めたばかりだからかな?
記憶が鮮明ではないみたいね」
「まあ 目覚めたばかりでもないのに
記憶が鮮明ではない奴も居るか」
止まらない魔導弾の攻撃!!
クルーゼ「どうすれば!」
「逃げるよ?」
クルーゼ「え?」
彼女に手を引っ張られ
退いて行く二人
レイリア「逃がすな!
ラグガイアの使い方を知られたら
厄介な事になる 追え!!」
ミレ
ヴァト「ああ!」」
レイリア「・・・」
レイリア「(あの女・・まさかヴァルシか!)」
レイリア「(いや 風の化身が居るんだ
存在しても おかしくない!!)」
逃げるクルーゼ達
クルーゼ「戦うんじゃないのか!?」
「君がラグガイアを使いこなせているなら
それでもいいんだけどね
それができない今 戦うのは不利」
「それに君は なんて呼ばれてるか知ってる?
風の化身だよ スピードを使って逃げればいいじゃん」
「・・・」
スピードを出しきれてないクルーゼ
「己の速さと身体反応がついてこれてないか
・・・まいったな 想定外だわ」
クルーゼ「そんなこと言われたって!」
「こっち!」
その方角に向い逃げる!
「・・・」
クルーゼ「・・・ガケ!?」
余計な事をしてくれたなヴァルシ!?
「なんだ 覚えてるじゃん」
ヴァト「ヴァルシまで そろうとは
この時代に何かが起きるのか!?」
「君たちが起こそうとしてない?
全滅戦争 以上の何かを?」
ミレ「・・・こいつ なぜ
・・・く 記憶が鮮明に継がれていれば!!」
「で?腐れ縁を続ける?」
レイリア「それは次の時代でやってくれ
邪魔者は排除する」
「君たちがやりたいことって
なんなのか気になるな」
ミレ「聞かせるわけにはいかないの」
ヴァト「仲良く仕留められてくれ」
「だったら 君たちの知らない
最高の魔法で応戦しようかな」
彼女の伸ばした右手に
魔力が集束する!
ミレ「魔力の貯めが速い!」
「悪いけど僕は腐れ縁は悪くないと思ってるよ
ミレ・フェルフィスカも
ヴァト・バードレも もっと語り合おうよ?」
ヴァト「爆発魔法か!」
その魔法が地に放たれた!
レイリア「なんて魔力だ!」
クルーゼ達の足場は崩れ
そのまま崖から落ちていく
「・・・あれ」
レイリア「・・・」
ヴァト「・・・自滅しやがったか?」
ミレ「・・・血の宿命も あっけないわね」
レイリア「・・・」
レイリア「・・・
そういう事かヴァルシ
落ちていくクルーゼ達
クルーゼ「どうすればいいんだよ!」
「意識を集中して想いのまま叫んでみて!?」
クルーゼ「どういうこと!?」
「・・・
・・・そうしないと・・死ぬよ?
クルーゼ「うおおおおおおおお!!」
「(後は僕がコントロールすればいい!)」
クルーゼ「なんだ これ!?)
翠色の光が集束する!
「いいね」
ガケの底に衝突した!!
クルーゼ「・・・」
クルーゼ「・・・あれ」
クルーゼ「・・・ウソだろ・・生きてる」
「賭けだったけど
うまくいったみたいね」
「言ったでしょ?
君を守ってあげるって
クルーゼ「なんで生きてるの!?」
「風の化身は速すぎるスピードの反動のダメージを
激減するために治癒能力を習得した」
「君のラグガイアの治癒能力を
すべて出し尽くさせ僕がコントロールした」
「結果 崖底に衝突したダメージを
治癒能力で相殺した」
クルーゼ「・・・そんなこと」
クルーゼ「・・・」
クルーゼ「治癒能力のコントロール?
なんで そんなことができる!?」
クルーゼ「・・・お前って・・いったい?」
「僕の名前はアスト
君を ずっと守って来た
腐れ縁の相手だよ