君を ずっと守って来た
腐れ縁の相手だよ
崖底 深夜
クルーゼ「俺を・・ずっと?」
クルーゼ「お前が
ずっと守ってくれるの?」
アスト「いつかは君に守られたい
僕は 女の子だもん」
クルーゼ「わざと崖に落ちたの?」
アスト「逃げられるし
賭けが
成功するとは思わなかったけど
クルーゼ「・・・お前を
やばい奴だと思っていい?」
アスト「他に逃げられる手段あった?」
クルーゼ「それと なぜ俺は
お前に潰されてるの?」
アスト「君の治癒能力を解放することで
君は助かったじゃない?」
アスト「そんな君をクッションにするしか
僕って助からないから」
クルーゼ「・・・だから重かったのか」
アスト「女の子に乗っかられると
男の子って うれしいんじゃ?」
その話やめろおおお!!
アスト「フフ
かわいい反応するじゃん♪」
クルーゼ「・・・その表現もやめろ」
立ち上がるアスト
クルーゼ「アストさん?」
アスト「アストでいいよ
僕も君をクルーゼと呼ぶから」
アスト「ここに居ても仕方ないし歩こう?」
真夜中の崖下を歩き出す二人
クルーゼ「ここって どこなんだろ?」
アスト「どこだろうね」
クルーゼ「わからない?」
アスト「だって
崖下に落ちた経験ないから
クルーゼ「(そりゃあ そうか)」
アスト「星が見えれば星座の位置で
方角が わかるのに」
クルーゼ「アストは俺が何者か知ってるんだね?」
アスト「正確に言うとラグガイア」
クルーゼ「俺とレイリア達って何者?
その関係も」
アスト「腐れ縁でウォーリアを継ぐ者」
アスト「ダークス 魔女戦乱 流星終焉
全滅戦争 そして いま」
クルーゼ「それって?」
アスト「時代や事件
全部 詳しく説明すると
膨大な時間が必要」
アスト「魔女戦乱で騎士と魔女は敵対してたのに
この時代では手を組んでるのね」
アスト「そこまでしてレイリア達が
この時代でしたいことってなんだろ」
クルーゼ「ごめん
何を言ってるか全然わかんない」
アスト「目覚めたばかりだもんね
僕も最初は そうだった」
アスト「その内 ラグガイアが
教えてくれるといいね
継がれた情報を」
クルーゼ「それと
ウォーリアって なに?
アスト「簡単に言えば
戦闘に特化した能力者」
クルーゼ「それだけ?」
アスト「・・・」
クルーゼ「教えてよ」
アスト「・・・
どうしたい ウォーリアを?
クルーゼ「え?」
アスト「どんな設定にしたい?
君が決めていいよ?」
クルーゼ「あの どういうこと?」
アスト「ウォーリアのこと
ダークスから つまり
20億年前から存在してるはずなのに
ウォーリアの明確な情報が
伝わってないんだ
クルーゼ「・・・そんなことって」
アスト「まるで誰かに情報規制でも
されてるんじゃないかって」
クルーゼ「何者かが そうしてるの!?」
アスト「20億年も隠せることじゃ
ないと思うんだけどね」
アスト「それができる存在と言えば
作者と対が思い浮かぶけど」
クルーゼ「じゃあウォーリアって
何も わかってないの?」
アスト「記憶を次に継げる事と
特定のウォーリア同士
感じ合えることかな」
アスト「・・・あとは」
アスト「(・・・あれは明確な情報とわ
言えないか)」
クルーゼ「・・・そっか」
アスト「・・・
自分を知るには
足りなかった?
アスト「その力を与えられた理由も」
クルーゼ「・・・怖いよ
自分が何者か怖い」
アスト「それでいい
君は恐怖を選んでくれた」
アスト「強すぎる力を手に入れて
力に溺れたのがレイリア達
きっと なんでもできると思ってる」
アスト「でも 君は なんでもできることが怖い
その力を使って誰かを傷つけたくない
そんな存在は力を間違えて使わない」
クルーゼ「・・・」
アスト「そっちの方がステキじゃん」
クルーゼ「・・・ただ憶病なだけだって
ずいぶん俺を持ち上げるね」
アスト「・・・
思った事を言ったまでだよ