夜
コンビニへと向かう青年
コンビニ
テイル「そう言えば父さんが
マシュマロ買ってきてほしいって
言ってたな」
商品を手にとるテイル
テイル「・・・」
テイル「・・・ホワイトマシュマロ?」
テイル「・・・これって」
店員さんに聞いてみる
店員「なんでしょうかお客様?」
テイル「・・・あの
”普通の”マシュマロありませんか?
店員「・・・」
店員「・・・・・」
店員「・・・・・・・え?」
店員を 見つめる
店員「・・・
・・・たぶん・・これが普通です
店を出る
帰り道
レジから店員の
ありがとうございましたと聞こえる
テイル「これが普通なんだ
マシュマロってみんな白いのかな?」
「うわ!」
誰かに ぶつかる
若者「んだよ!いてえな!!」
テイル「・・・」
テイル「ながら歩き?」
若者「ああ!それがいけないのかよ!?」
テイル「その行為を否定しません ただ
お月様がきれいとか
桜が芽をつけたんだとか
若者「・・・」
テイル「そういうのに
気づかなくなりませんか?」
あっけにとられる若者
そして ようやく口を開いた
若者「・・・なに
わけのわからないこと言ってるんだよ?」
そのままどこかに行く若者
若者「(それにしても ながら歩きしてないのに
ぶつかるって あいつ なにしてたんだ?
前方不注意??)」
テイル「・・・」
テイル「・・・星空を見上げてて
ぶつかったなんて言えない
俺も ながら歩きだ
家に到着する
テイル「ただいま
お姉ちゃん 起きてたんだ?」
姉「帰って来たのテイル?
私が洗った洗濯物 もってきてくれない?」
テイル「お姉ちゃんが洗ったやつ?」
姉「うん」
テイル「う~ん
お姉ちゃんの洗ったやつは
洗ったの お姉ちゃんだから
お姉ちゃんにしか わからないよ?
姉「・・・」
姉「・・・・・」
姉「・・・そんな深い意味じゃないから」
テイル「僕 つかれたから
もう寝るね」
部屋に向かうテイル
姉「・・・」
姉「・・・弟が心配で
お嫁に行けない」
部屋の前
テイル「お母さん?」
母「もう寝るの?」
テイル「うん」
母「貴方の同級生は
彼女とか作ってるらしいし」
母「貴方は男前で かっこいいんだから
そういうの作らないの?」
テイル「ねえ それって?
母親だから
かっこいいとか言ってない??
母「・・・」
母「(・・・自覚なし?)」
部屋に入るテイル
母「・・・」
母「・・・お姉ちゃん?
あの子 だいじょうぶなの?」
姉「・・・
学校でも
「お前 かっこいいんだから
ナンパつきあえよ」と言われて
「かっこいいわけねえだろ!
バカにしてるのかよ!」って
言ってたよ?
・・・あの子の
子供 見るのムリかしら?
・・・もう そういうのが
好きな 女の子に
つきあってもらうしかないよ