最初は軽い気持ちだった
そうなったら良いなって
でも 感じる呪縛は日に日に重くなって
僕は あまく見てたんだ
人が人を想う心を
???の場所
「レイリア達は?」
アスト「何がしたいんだろうね
魔女とは手を組むし
風の化身との宿命より
優先したい事あるみたいだし」
アスト「そっちは?
生贄は手に入った?」
「誰でもいいってわけではない
導ける者なら なお良いが」
アスト「そんな強くて犠牲になってくれる存在
居ると思ってるの?」
「都合が良すぎるか?」
アスト「見つけるとしたら
1000年かかりそう」
アスト「それだけ
終末の剣を手に入れるのに
妥協はしないってこと?」
「この世界の
どの存在も扱ったことはない
慎重になるさ」
「だが 何が起こっても不思議ではない
騎士と魔女 風の化身
さらにはヴァルシまで存在する」
アスト「フフ」
「まさか・・アスト!?」
アスト「・・・
僕が用意したステージは
気に入ってくれたかな?
「・・・すべて お前が」
アスト「ぜんぶ偶然に決まってるでしょ?
どの存在がウォーリアが目覚めると
予見できるの?」
「・・・」
アスト「なるほど
ヴァルシならできると疑ってる?
まあ 最後のピースは予見できるかも」
「そこまでしなくても」
アスト「・・・そう思うんならさ
君が
2つ目の生贄になることないじゃん
「・・・」
アスト「それしか方法が無いのわかるけど
・・・あんまりだよ」
「だが」
アスト「・・・僕も悪いね
理解した上で協力してるのに
こんなこと言って」
アスト「・・・でもさ」
アスト「・・・」
アスト「君はできると思う?
溶け合うことで生まれる奇跡を?
「ウォーリアを手にした者が
抱く幻想か」
「”記憶が鮮明に継がれてれば
記録にくらいは残ってるはずだが”」
アスト「記録したところで無意味なのは
ウォーリアもエタシュも同じでしょ?」
「”中身が心で叫んでるだけだろ?”
だから幻想なんだよ」
アスト「・・・
・・・信じたいよ
「・・・」
アスト「・・・僕は・・信じたい」
アスト「それが本当なら
君が受ける呪いも・・・」
「・・・」
「誰かがやらなければならない
それが本当の意味で
エンド・ワールドを終わらせる
最後の手段だ」
アスト「誰が起こしてるかわからない事に
備えなきゃいけない?」
「だからこそだ」
「希望を抱くと消えるのが怖くなる
奇跡は存在しない方が良い」
アスト「・・・そっか」
「ところで
アストの予定通り仕込んでいるか?」
アスト「良い子でしょ あの子?」
「そうだな
良い子過ぎて簡単に騙せそうだ」
アスト「すぐ そういうこと言う」
「ヴァルシの願いなら叶えてやるさ」
アスト「・・・ありがとうね」
「アスト?
ヴァルシの本懐を遂げてもいいんだぞ?
せっかく出会えたのだろ?」
アスト「・・・
創の剣を使わないと
いけないんでしょ?
アスト「それができるのは僕だけだから」
「いいのか?」
アスト「そうしないと・・・
なんのためにデージュは・・・」
「・・・」
アスト「大丈夫だよ
一緒に背負ってくれそうな人が居る」
アスト「してくれるか わからないけど」
「戦乙女が遠慮するな?
どれだけの つきあいだ?」
アスト「記憶が鮮明に継がれていれば
この世界ができてから?」
「そんなの作者と対しか思い浮かばないな」
「最期の その時は
すべて俺が背負う
お前は自由になれ?」
アスト「・・・」
部屋を出て行く
アスト「(知らないんだねデージュ
いや その方が都合が良い)」
まだデージュは
呪いを受ける気なのかよ?
アスト「クロア?」
クロア「こんなクソッタレなノートの世界
救う価値あるのか?」
アスト「それでもデージュは呪いを・・・」
クロア「・・・
呪いを受けるのはデージュだけか?
アスト・・・クロア?(・・・どういうこと)」
クロア「・・・いや
気にするな