どうして誰かを想う事ができる?
人なんて簡単に裏切るのに
僕は信じ切る事ができなかったんだ
それが このノートに生まれた悲劇も
ヴェイア城 医務室
クルーゼ「・・・」
クルーゼ「・・・貴方が診てくれるなんて」
シウス「医術の心得はセクトがあるんだが
あいにく留守にしていてね
僕の処置で我慢してくれ」
クルーゼ「”作者で我慢”なんて言ったら
すべてのエタシュを敵に回します」
クルーゼ「・・・」
クルーゼ「・・・あの時は・・すみませんでした」
回想
クルーゼ「世界をオモチャにするのは
楽しいですか?」
回想 終了
クルーゼ「何も知らないで言ってしまって」
そう仕向けたのは僕だ
クルーゼ「え?」
シウス「上の立つ者の性と言うか
君が どう考え どう捉え
どう判断するか知りたかった」
シウス「そのためにゲジジェには君を
騙してもらったわけだが」
回想
ゲジジェ「世界は作者のオモチャだよ」
回想 終了
クルーゼ「・・・あ」
シウス「もう
なんでも素直に信じない事だ」
クルーゼ「・・・
親友の言うことは信じます
シウス「裏切られたのに?」
クルーゼ「それでも信じます
俺の・・・
・・・あの時
俺が孤独を選びそうになった時
回想
ゲジジェ「・・・
いいんだよ?
ここ(みんなのところ)に
居る理由なんて簡単でいいんだ
そうだろ?
回想 終了
クルーゼ「・・・大切な人ですから」
シウス「・・・」
治療が終わる
クルーゼ「ありがとうございました
僕は訓練に戻ります」
医務室を出て行く
シウス「・・・」
シウス「・・・・・どうして
・・・僕は
信じ切る事ができなかったんだ
ヴェイア城下町 郊外
クルーゼのウォーリアの師
カプス
カプス「次は気を抜かない事だ
ケガをしてるヒマなんてない」
緋色の輝きのオーラを かもしだし
カプスの周囲に まとわりつく
クルーゼ「・・・」
クルーゼ「・・・聞いていいですか?」
カプス「なんだ?」
クルーゼ「貴方 ウォーリアですよね?」
カプス「気のせいだ」
クルーゼ「・・・その輝きを
まとう者って」
カプス「余計な詮索をするなら
俺は この場から去る」
クルーゼ「・・・それは困ります」
カプス「お前もラグガイアの輝きを出せ
ウォーリアの力をあらわすんだ」
クルーゼ「・・・貴方もウォーリアだと
いま 言ったような物ですよね?」
カプス「余計な詮索をするなら」
クルーゼ「すみませんでした!」
遠くから
セネア「・・・」
セネア「信用していいの?
突然 現れた者を」
回想
カプス「あの若者はラグガイアの力を
使いこなせていない
これから起こることを考えると
今のうちに操れるようにした方が良い」
回想 終了
ゲジジェ「俺達エタシュが
ウォーリアの事を知らない
20億年前から存在すると言うのに」
ゲジジェ「ウォーリアを教えてくれるなら
願ってもないことだろ?」
セネア「・・・クルーゼ
簡単に騙されそうだから心配」
ゲジジェ「素直なのは良いところなんだが」
セネア「作者ならウォーリアを知ってるでしょ?
この世界を創った者が知らないわけない
教えてくれればいいのに」
ゲジジェ「あり得ない力と知識があるから
関わってパワーバランスを
崩したくないんだろ」
ゲジジェ「だが カプスの警戒を解くな?
何かしでかしたら対応するぞ?」
ゲジジェ「・・・あとは」
セネア「なに?」
ゲジジェ「・・・
これから起きることって
なんだろうな?
グレンハム城
ヴァト「呼び出した理由は?」
レイリア「ラグガイアの力が強くなっている
このままだと完全に使いこなされる」
ヴァト「風と月は魅かれ合うか」
ヴァト「宿命は もういいのか?」
レイリア「俺がほしいのは
宿命より呪いだ
ヴァト「なんとかしよう」
グラッシュの完成を
急いでくれるならな