レニィアーゼの冒険日誌

　　　次のイベントの出し物
　　　ライルの女装にしようと思う

ライル「・・・え？」

会社

同僚「賛成　ライルならマジ物でイケる！」

Ｂ「言われてみれば１度見たいかも」

Ｃ［面白うそうで良いじゃない」

ライル「・・・お前ら・・なに言って」

同僚全員「期待してるからね！？」

ライル「・・・（どういうこと？）」


　　　　　同僚の言う事には
　　　　　私の見た目が男だか女だかわからないこと
　　
　　　　　長髪が良く似合うらしい
　　　　　　
　　　　　身体のラインが女みたいに細い

　　　　　スタイルが良い

　　　それらの理由から何故か
　　　次のイベントの出し物は私の女装に決まった

ライル「（・・・期待されてるからには
　　　　　応えなければならないが）」

女性の若者が着るようなお店

ライル「（・・・来てみたものの）」


　　　　　　あ！この前いらしてたお客様じゃ
　　　　　　ないですか！？


ライル「（あの時の女性店員さん！）」


　　　　　　まさか声をかけられると思わなくて
　　　　　　母のプレゼント探してましたと
　　　　　　逃げたんだった


店員「それでお探しのワンピースは
　　　見つかりましたか？」

ライル「（・・・よく覚えてたな
　　　　　そりゃあ覚えてるか

　　　　　　　
　　　　　　若者の女性の服売り場に
　　　　　　男性が熱心に服探してたら
　　　　　　そりゃあ覚えてるか！


ライル「・・・（この人）」


　　　　　親身になって
　　　　　考えてくれたんだよな


ライル「（もう　この人の親切に
　　　　　ウソをつくわけにはいかない）」

ライル「・・・あの


　　　　　　　会社のイベントで
　　　　　　　女装しなきゃなりまして


ライル「・・・


　　　　　　　　侮辱してくれ！


ライル「（なんなら軽蔑してくれてもいい！
　　　　　これは　もはや罰ゲームだ！！）」

店員「あぁ


　　　　　　よくありますよね
　　　　　　私も　そういうのに
　　　　　　よく参加しますよ


ライル「・・・


　　　　　　　よくあることなの！？
　　　　　　　しかも　そういうのに
　　　　　　　よく参加するの！？


店員「コスプレとかでしょうか？」

ライル「・・・まぁ・・そんなところです」

ライル「前に無難なのはワンピースと言ってくれて
　　　　白か黒のシンプルなのありますか？
　　　　たぶんＭサイズですが」

店員「・・・う～ん
　　　お客様のだとＳサイズじゃありませんか？」

ライル「え？インナーのサイズと違うの？
　　　　（・・・考えてみれば
　　　　　ワンピースのサイズなんて
　　　　　わからねぇや）」

店員「あ！でも女装って下着まで
　　　考えてますか？
　　　だったらＭサイズかな？？」

ライル「・・・下着って・・女物の？
　　　（・・・さすがに・・そこまでは）」

店員「サイズちがったら大変ですし


　　　　　　嫌じゃなかったら
　　　　　　試着してみますか？


ライル「・・・


　　　　　　・・・店員さん？
　　　　　　誰を相手に何を言ってるかわかる？

　　
ライル「（・・・事情があるにしても
　　　　　試着を促してる相手


　　　　　　　　　男だぞ！？


ライル「・・・試着して・・いいものですか？
　　　　どうやって着ればいいか　
　　　　わからないんですが」

店員「あぁ　上からかぶる感じでオッケーですよ？」

ライル「・・・（そうなの？）」


　　　　　　　・・・試着してみた
　　　　　　　本当に着る方法わからなかったが
　　　　　　　かぶってみて　なんとかなった

　　　　　　　言われた通りＳサイズで
　　　　　　　ちょうどよかった


ライル「・・・じゃあ・・これください」

店員「イベントで女装なんて
　　　お客さんも大変ですね


　　　　　　　目覚めないでくださいね♪


ライル「・・・」


　　　　　ありがとうございましたと声を聞き
　　　　　店を後にする


ライル「（・・・店員さん
　　　　　性格めっちゃ天使だったな
　　　　　あの人が居なかったら買えなかった）」


イベント当日

　
　　　　　笑いものになるどころか
　　　　　冗談で求婚されるという
　　　　　わけのわからない事態もあり

　　　　　「女の子　女の子」と
　　　　　　もてはやされた

　　　　　同僚からは称賛の声を浴び

　　　　　「もう　ずっと女装で良いじゃん」
　　　　　　まで　言われるしまつ


そして

お店

店員「・・・あの・・お客様？
　　　次も女装のイベントですか？」

ライル「・・・


　　　　　　　　・・・つぎは