俺達を利用するだと?
森の中
ヴァド「”ダークス”から続く
宿命の子たちを相手にするのか?」
カプス「言ったはずだ
俺は お前たちの先を行く者だと」
ヴァド「確かにバードレも
答えを知らないだもんな」
ヴァド「興味がわいた
相手になってもらおうか
カプス・ルプス?」
カプス「悪いが
それだけは勘弁ねがいたい」
ヴァド「あ?」
カプス「俺は貴方と戦うのが怖い」
ヴァド「大言吐いて
怖気づいたか?」
カプスの周囲から
緋色のオーラがかもしだす
ヴァド「・・・お前?」
カプス「知ってるだろ?
バードレは浮気性だと?
ミレ「・・・騎士が2人」
ヴァド「お前もダークスから続く
運命の子か?」
カプス「バードレが気まぐれで選んだ
巻き込まれた者だ
そんな大層な者ではない」
カプス「情報を先読みし教えてくれるバードレ
そのバードレ同士が戦ってみろ?
随時更新される先読みの情報で
脳内がパンクするぞ?」
ヴァド「確かに
それは戦いたくないな」
カプス「だから お前には
ラグガイアと戦ってもらう」
カプス「それとも貴女が戦うか?
魔女 ミレ・フェルフィスカ?」
ミレ「・・・」
カプス「そうだよな 風の前で音は
相性が悪すぎるか」
ミレ「「(・・・こいつ)」
クルーゼ「師匠?」
カプス「そういうことだ
ヴァドと戦ってもらう」
クルーゼ「訓練では済まないだろうな
って こういうことか」
ヴァド「まぁいい
こちらとしては当初の予定通り
ラグガイアを使いこなす前に
クルーゼを始末することが目的だ」
ヴァド「聞かせろ 風の化身?
お前にとって宿命とはなんだ?
特に月とのな」
クルーゼ「・・・」
カプス「ラグガイアは目覚めたばかりだ
ダークスから続く運命の子たちの
話をしても
わけがわからないだろう」
ヴァド「・・・めんどくせえぁな」
両の拳を前に出し構える
ヴァド「かかってきていいぜ
風の化身?」
クルーゼ「・・・」
カプス「力を出し切ることを考えればいい
結果は出てくる」
クルーゼ「・・・わかりました」
剣を構えるクルーゼ
クルーゼ「教えろ 騎士ヴァド・バードレ
お前の宿命とはなんだ?」
ヴァド「・・・
”本物にたどり着くこと”だ!
ヴァド!クルーゼに突進!
カプス「手を出すなよ
ゲジジェ セネア?」
カプス「ラグガイアを使いこなす
邪魔をしたければ別だが」
ゲジジェ「最初から
この予定だったのかよ?」
セネア「大丈夫なの!クルーゼは!?」
カプス「運が悪ければ死ぬだろう
誰だって」
拳の攻撃をかわし
剣のなぎはらいが空を斬る
右足のハイキックに対し
軸足を斬るに行くクルーゼ
軸足でふんばり後ろに飛びかわす
ヴァド「お得意のスピードは
使わないのかよ風の化身?」
クルーゼ「・・・」
カプス「最初から全力を出せと
言ったはずだクルーゼ?」
カプス「貴方も全力を出さなければ
俺のバードレが相手するが?」
ヴァド「脳内をパンクされたくないぜ」
周囲に翠色のオーラをかもしだす
周囲に緋色のオーラをかもしだす
ヴァド「3億年振りだな風の化身
”全滅戦争”以来か」
クルーゼ「・・・」
ヴァド「・・・めんどくせぇから
いい加減
思い出しやがれ!?
ヴァド!クルーゼに襲い掛かる!!
ヴァド「!!!!」
クルーゼの刀による攻撃を
被弾した!
ミレ「・・・一瞬・・いえ刹那ね
・・・これが風の化身」
ヴァド「いいねぇ なら俺も
全力を出させてもらう!!