レニィアーゼの冒険日誌

　　　どっちにも何も無くて
　　　無いって言葉にすると　おかしくて
　　　共感できる物があって
　　　「同じだね？」って寂しく笑った

　　　君がくれた物　大事にしたくて
　　　私があげた物　大切にしてほしくて
　　　
　　　何もなかったのに　何かがある
　　　お互いに大切な物を渡し合って微笑んでた

　　　もう何も無くない
　　　むしろ無いって言ったら怒るからね？
　　　何も無くないよ？　何かがある
　　　渡し合ってたんだ　知らない間に
　
　　　「私　何も無くないよね？」
　　　「無いって言ったら怒るからな？」
　　　「貴方も何も無くないんだからね？
　　　　これからも　ずっと
　　　　無いって言ったら怒るからね
　　　　死んでも怒るからね？」

　　　　純粋に生きられるのは何も無い人間
　　　　貴方は　そう言ってくれた
　　　　何も無い私を肯定してくれて
　　　　うれしかった

　　　　ありがとう　私をくれた愛しい貴方
　　　　独りにしてごめんね
　　　　渡した”何か”が花をつけることはないんだ
　　　　それでも貴方は必死に咲かせようと
　　　　するんだろうね

　　　　ありがとう　私をくれた　もう一人の私
　　　　初めて独りでは無いって思えたよ
　　　　同じ人に会うって不思議だね
　　　　苦しみも悲しみも共感できて

　　　　だからかな？
　　　　うれしさも　よろこびも共感できて
　　　　おかげで死ぬことが怖くなったよ
　　　　ずっと一緒に居たかったよ

　　　　ありがとう　渡した”何か”を
　　　　咲かせようとしてくれて
　　　　でも咲いても来ちゃダメだからね

　　　　出逢えたこと心からありがとう
　　　　私をくれた愛しい貴方