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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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レニィアーゼの冒険日誌

2023-10-24 21:07:01.0 2023-10-24 21:39:03.0テーマ:その他

夢みたいだね



    ・・・私って
    ・・・何もなくないよね?


病院 二人の いつものフロア

「・・・」

何もなくないよね?
そっか何もなくて死ぬのが怖いのか

でも 何もなくないよね?
なんで そんなこと聞くんだ

「なんで
 そんなこと聞くんだ?」

「・・・え?」

リリアを抱きしめた

切なく悲しい声で震えながら

「何もなくないだろ?
 俺達の間に何もないわけないだろ!?」

「・・・シウス」

「・・・」

何もなくない
何かがある

リリアがくれた物が確かにある
俺のあげた物がリリアにはある

・・・何もないって
言ったら怒るからな?

満たされた その言葉で
長くて生きられるのは1年
でも

   いま 死んだっていい

リリアもシウスを抱きしめる
か細く諭すように

「これだけは覚えておいて
 シウスも


   何もなくないからね?


「これからもずっと
 何もないって言ったら怒るからね
 ・・・死んでも・・怒るからね?」

最期になる前にできることはないか探した
障害者である俺達の夢
決して叶うことの無い
俺達ができるとは思えないことを
リリアが最期を迎える前にしよう

「リリア 俺達


    旅行しないか?


障害者の俺達ができるか
わからないけど

「・・・フフ」

俺は旅行のやり方を知らないけど

「・・・ステキだね」

死ぬ気になれば
旅行くらいできるだろ?

「・・・できるかな私に?」

「簡単だよ
 列車に乗って行けるところまで
 行けばいい
 それで旅行になるだろ?」

「・・・フフ」

おかしくなって笑った
そんなに簡単だったんだ旅行って
でも それって

「旅行って呼ぶのかな?」

「それで旅行でいいんだよ
 見たことのない景色を
 感じた事のない物を感じてくればいい」

「・・・


     ・・・夢・・みたいだね


「・・・夢になんかさせない」

「・・・かっこいいねシウス?」



二日後

病室

「楽しい1年にしようね?」

病院からの脱出を試みる

「1年なんかにさせない」

「じゃあ 半年?」

「・・・なんで
 短くなるんだよ?」

「だって
 いつまで生きられるか
 わからないし」

悲しそうではない
むしろシウスにイタズラして困らせる
子供のような笑顔

「どこに行きたい?」

「行けるの?」

最期くらいと言いかけてやめた
言葉にするには悲しい

「じゃあ 行きたい場所


    レイチェヴュアル


「・・・」

レイチェヴュアル

誰も触れない二人だけの世界

俺達の終わらない夢をバラまいた
夢の世界

「行けたら


   夢みたいだね


           夢になんかさせない

           行こう?

   どうやって?



本を開いた

「”ノート”
 俺は そう名付けた
 ”行く”のではない
 ”創る”んだ
 そして その世界に飛び込もう」



「フフ」


きらきらした無邪気な笑顔で
うれしそうに言う



       夢みたいだね


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