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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 130

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レニィアーゼの冒険日誌

2024-02-19 22:23:56.0 2024-02-19 22:28:21.0テーマ:その他

どっちも欠けてるね


私は誰にも引き取られることは無く
働ける歳を迎える一か月前に
孤児院を脱出した

孤児院の人も
誰を子供にしようか?と
品定めするように選ぶ里親も
誰も私を愛してはくれなかった

そこに泣いて居るのに
誰も見向きもしない

そこに悲しんでいるのに
誰も気にかけない

そこに寂しがっているのに
誰も
存在しないかのように

・・・世界って
・・・優しくないよね


     回想 終了

「まるで
 私の事を愛するなと
 みんな誰かに言われているのかな?
 親くらいは愛してくれたかもしれないけど
 居ない親は私を愛してはくれない

   
    私は愛を知らないの
    感じた事もない

 
ミレイが垣間見せた悲しみ
いつも自分を
イジって遊んで楽しんでいる
ミレイに
そんな悲しみが存在してたとは
微塵も思わなかった

「なぜ 話してくれたの?」
「眠れない夜だからかな?」

話したくなるような
自分に心を許してくれた何かを
あったのだろうかと思ったが
気まぐれだったのだろうか?
そう思うと悲しくなってきた

「貴方は誰かに愛されたことはある?」
「両親は僕を愛してくれた」
「うらやましいな」

遠くを見つめるように言う

「貴方は普通を知らない
 私は愛を知らない


    私たち
    どっちも欠けてるね?

気づいたら
ミレイの頬をつたう涙

なんて言ってあげたらいい?
必死に探した
常に正解を選べるような
恋愛物の主人公のように
答えを見つけたかった
でも そんな存在になれはしない
自分は
普通を知らない人間
精神障害を理由に
何十年も人と関われなかった僕が
ミレイの心を救えるような
正解の言葉をかけられるわけがない

「気を使わないでいいよ?
 常に正解を選べる
 恋愛物の主人公じゃないんだからさ?」

思ってたことを そのまま当てられた
どっちも趣味は恋愛物のアニメだった

「今日はありがとうね
 貴方の事を嘲笑いながら
 過ごすことができたし」

女装をさせられて
1日 ミレイと過ごしたのを思い出す

「誰も貴方を女としか見てなかったね
 明日もやってみようか?」
「・・・もう・・勘弁してくれ」
「なんだ つまらないの」

物思いに浸る
「(なんで こんな過去を
  貴方に打ち明けたのだろう?)」




女装 二日目になったのだろうか?
着の身着のままでホテルに泊まったから
この服(女ものの服)しかない

「どこに行こうか~?」

昨夜の涙はなんだったのだろうか?
とても楽しそうに笑みをうかべている

「昨夜
 貴方が裸で寝てた理由を
 申し上げますと

   
    とても
    お好みな味でした


ミレイに必死に問い詰める!

「奪われたのか!?
 僕は奪われたのか!?」
「さあ?
 どっちだったら うれしい?」

・・・いつものイジりが始まった
冗談とも本気ともとれる笑顔
あのとき
気を失ったのが悔やまれる

「さあ 女装して
 街遊び二日目 行こっか?」

・・・本当に昨夜の涙は
なんだった?


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