僕の事を忘れてほしくないから
忘れないように願いを込めて君にキスした
期待する方が おかしかった
僕たちは忘れてしまうようにできている
僕は覚えているのに君は忘れてしまった
奇跡は僕にだけ起きた
再会した時
君が僕の前を素通りすることは
わかってたじゃないか
なのに涙が溢れて来る
内なる想いが騒いでいて
心が叫びたがっているんだ
その想いを解放して
僕たちは溶け合った
想いを共有して
心が混ざり合って
身体が溶け合った
そうして起きた奇蹟を
僕は覚えている
だから可能性に賭けた
覚えていたのは僕だけだった
君が過ちを犯してしまったとき
僕の胸の中で泣いて居る君を見て
不謹慎だけど うれしかった
僕に あまえてくれた
僕を頼ってくれた
僕を必要としてくれた
泣いて叫んで君は わめいて
そんな君を僕は抱きしめた
「こんな俺は生きて行けない」
それでも僕は君が好きだよ
どんなに君が変わっても
想いは変わらない
体温よ 静まれ
内緒だよ?
君が居てくれて
うれしくて
はしゃいだこと
秘密だよ?
独りだった僕の
悲しいって気持ちを
君が失くしてくれたんだ
「君は君だよ
君にしかなれない
だから僕は君を見失わない
そうでしょ?
泣いていいよ
抱きしめてあげる
胸は小さいから
物足りないかもしれないけど」
その時のことを思い出して
やっぱり 失いたくない
だから願いを込めて
君にキスをした
思い出しますように
そう願いを込めて
泣きながら君にキスをした
奇跡ってあるんだね
忘れるようにできているのに
君は僕の名前を言葉にした。