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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 130

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レニィアーゼの冒険日誌

2024-06-30 22:03:56.0 2024-06-30 22:42:50.0テーマ:その他

精神障害者がプレイするドラクエ10



  朝 目覚めたら
  いや 朝ではないな
  一般的に人は12時を過ぎたら
  それを昼と呼ぶのだろう

  だから訂正しておく
  昼 目が覚めたらドラクエ10を起動し
  それから13時間やり続ける

  今 振り返ると明らかに異常だった

  僕は精神障害者だ
  生きて居るだけで苦しみがつきまとう

  トイレに行くことさえ苦痛で
  行こうとすると身体が悲鳴をあげる

  精神科の病院に通うだけでも
  1日分の体力を使ったかのように
  疲弊し

  近くの遊び場に行くのにも
  旅行したかのように
  遠くに来たかのような錯覚と
  労力を使い

  街に買い物に出たら
  必ず倒れるような
  感覚さえ覚えた

  そんな身体で仕事も家事も
  できるはずがない

  昼まで寝てしまうのは
  精神障害の影響と
  ヤブ医者が処方した
  大量の薬と睡眠薬のためだろう
  その13時間のゲーム以外は
  ほとんど寝ている

  食事は母親が出してくれたのは
  食べて
  食べたら またゲームに戻る

  そんな暮らしをしている
  異常な事に当時は
  それを異常とは思わなかった

  いや 異常とは想って居たか
  世の中の障害者は
  こんな暮らしを皆している物だと
  思い込んでいた

  よくアニメや漫画で
  病気を理由に家から出ることも
  許されない人物の話を目にする

  僕は これに
  非常に そういうの居ても
  おかしくないと思う
  僕が そうだからだ

  ゲーム以外の趣味と言えば
  描写もないキャラのセリフだけの
  物語と
  なんとなく浮かんでくる歌詞を
  創る事

  今日もドラクエの日課 週課に勤しむ

  この精神障害の苦しみを
  どうにかしたかった
  この苦しみを ごまかすため
  ゲームの楽しさで苦しみを緩和する
  本当に この時の僕は
  こうしなければ
  精神がどうにかなって
  壊れてしまっただろう

  時間だけはアホなようにある
  こんな生き方をしていれば
  時間だけは大量にある

  だからゴールドに困るような事は
  よほどのことをしない限り
  一切なかった


カジノ


  幸運のお守りのレアドロ埋めが欲しくて
  白銀コイン集めを募集していた

  この時 参加してくれて出逢ったのが
  チェルだった

  白銀だけの一瞬のつきあいのはずが
  こうも何年のつきあいになるとは
  この時 思いもしなかった

  この時が きっかけで軽い気持ちでフレになり
  翌朝 ストーリーをやろうと言われ誘われる
  
  その時 チェルから聞かされた話が
  チェルは小学生の女の子だと言う

  それを聞いて僕が何を思ったかと言うと
  「そうなんだ」程度
  不思議とチェルは
  「嫌じゃないの?」と訪ねて来た

  この当時の僕の考え方は
  子供も大人も一人の人間だ
  だから関係なかった

  「良かった
   子供って聞くと
   会って来た人たち
   みんな嫌な反応してたから」

   どうやら僕は印象良く
   思われたらしい

   今 思えばおかしかった
 
   この時 遊んでいた時間は
   朝の10時
   僕の場合「仕事は?」と
   思われるだろうし

   チェルの場合
   「学校は?」と
   疑われるだろう

   明らかにおかしかった

   僕は子供の頃から
   障害者として家に寝たきりになっていて
   これが”普通の生活”と思いこんでいた

   今 振り返って言われると
   学校の事を聞かれなかったことに
   安堵してたらしい

   僕の場合は仕事の事を聞かれても
   「働ける身体じゃないんだ」と
   答えるだけだっただろう

   かたや
   精神障害者で寝たきりの生活

   かたや
   何らかの理由で
   平日の朝からゲームをしている小学生

   そんな二人のドラクエライフを
   描く物語



  
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