子供の頃 何者かになりたくて
そんなことを夢見てたんだ
現実は何者にもなれなくて
気づけば空っぽだった
この世界の中で いつも独り
誰にも関わる事は無いと思って居た
裏切られた過去のトラウマで
人が怖かったんだ
そんな中 君と出逢った
同じ人間の僕に
君は僕だった 生き方も境遇も
同じ痛みを抱えていた
理解し合って居た
同じ悲しみを味わっていたから
「悲しいね」って言って
僕らは抱き合ったんだ
傷を舐め合うようにして
お互いに痛みを緩和したんだ
世界は壊れて居る
それは君と僕の共通の認識
こんな世界が悪くないと思えた
だって君と出逢えたから
君が居るんだ 僕が居るんだ
それだけで世界は愛しく思えた
「ねえ?貴方は裏切らないで・・・」
同じだね
僕が見て来た物と君は同じだ
子供の頃 何者かになりたくて
そんなことを夢見てたんだ
「貴方は私だよ?
ただ一人の私の大切な人」
僕は何者かになれたみたいだ