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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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写真コンテスト

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レニィアーゼの冒険日誌

2024-08-24 23:49:36.0 2024-08-24 23:53:53.0テーマ:その他

精神障害者がプレイするドラクエ10 14



    映画を見に行きたい


ヴュアの自宅

急に そんな事を言いだしたチェル
いったい どうしたのだろうか?

「倒れない自信はあるのか?」

僕たち精神障害者は
街に遊びに行くことさえ
危険が伴う

「これを見てよ」

タイトル
「二人で埋め合う欠けた物」

「精神障害者の主人公と
 それを世話するヘルパーが
 恋に落ちるラヴストーリーなのよ
 親近感が湧かない?」

だから見に行きたいのか
街に行くのさえ危険なのに

「あの子は貴方には
 我がままを見せてあまえられる
 貴方は そんな相手なのですね」

チェルの母に言われた言葉を思い出した

チェルは我がままを言うのが
僕だけなのか?
そう思ったら なぜだろう?
チェルが愛おしく思った

「障害者手帳は持ってるか?」

映画が半額で見られるからだ

「もちろん」
「じゃあ 明日 行くか」
「やったー」

父の友人の美容師に
身だしなみを整えてもらった
サービスにヒゲまで剃ってくれた

チェルと初めて会った時までの
身だしなみはできなかったが
普段だらしない僕よりは
(精神障害が ひどすぎて
 身だしなみができない)
まったく 良い感じだ

チェルは おしゃれをしてくれたことを
好ましく思ってくれたらしい

映画の上映時間は22時のにした
この時間が僕たち精神障害者には
睡眠薬が1番 抜けきっている時間なので
この時間帯と起きたばかりの昼に比べたら
体調は天と地くらい違う

コーヒーやジュースは飲まないチェル
カフェインがあって眠れなくなるのと
ジュースは糖化で老けるのが速くなるらしい

ポップコーンも こんな時間に
食べる物ではないと叱られた

むしろ糖化する物は摂取したくないとまで言う
こいつ おいしいもの食べてるのか?
ルイボスティーだけを飲み
薄暗い映画館で
「二人で埋め合う欠けた物」を見た


帰り道

「まさかヒロインがド〇で
 主人公が女装させられるなんてね」
「(なんだろう
 似たような感じを常日頃感じる・・・)」
「その美貌にヒロインが女装した男に
 ナンパされた数で負けるの
 面白かったな~」



帰り道
映画の感想を語り合いながら
並んで歩く二人

「ヒロインは愛された事が無いって
 言ってたね」
「孤児院の一人息子が
 誰も里親に引き取るなと
 裏で手をまわして
 それで私は愛されないと
 勘違いしたって話ね」
「そのせいで愛を知らないで
 生きてたなんて かわいそう」
「でも 主人公から感じる
 この感情は なんですか?って」
「それが愛だったんだよね」
「主人公が僕たちみたいに
 精神障害者で
 学校も社会生活もできなくて
 普通を知らない」
「愛を知らない女の子に
 普通を知らない男の子
 お互い愛と普通を
 教え合ったんだね」
「二人で埋め合う欠けた物
 タイトルは そういう意味か」

チェルはヴュアの方に向き直り
この言葉を言う

「せめて 少なくとも
 この感情が何か
 わかるまででいいから
 貴方の傍に居てもいいですか?」

そう言って両腕を広げて
ヴュアを見つめた

・・・おい
あのシーンをやれって言うのか?
付き合ってあげるべきなのだろうか?

そんなチェルを抱きしめて
耳元で ささやいた

「居てもいいよ」
「キャアアアア!」

急に叫び出したチェルに
びっくりして
抱き締めた腕を離した

「映画のシーンそのままだ!
 ねえ ヴュア!
 今の もう一回やって
 もう一回やろうよ!?」

恥ずかしくて もう一度やれるか

そう言ったら不満そうに
頬を膨らませていた

時刻は とっくに深夜
もう帰って寝なきゃいけない

街に出かけることができたんだな
しかも倒れずに

こんなことができた自分に
驚きを隠せなかった

何かが変わったのか?
ならば
そうさせたのは
やっぱり君なのかチェル?

映画の話で興奮したチェルは
ベッドに入っても映画の話を持ち掛け
話すのをやめそうにない

しかたないから
その話に つきあっていたら
気が付けば朝陽が昇っていた


 
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