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思い出の星巡り

レニィアーゼ

[レニィアーゼ]

キャラID
: ME080-280
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 旅芸人
レベル
: 133

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レニィアーゼの冒険日誌

2024-09-10 23:12:14.0 テーマ:その他

何かがある 2-2


列車から降り昼食をとりに行く

「醤油ラーメンください」
「俺も同じものを」
「はい
 食券をお買い求めください」


   それって なんですか?


「・・・」


シウスとリリアは
食券と言う仕組みを知らない

あきれながら店員が説明し
やっと注文ができて待つ

「・・・」
「・・・」
「・・・私たちって


     ・・・何も・・ないよね


子供の頃から精神障害者で
学校生活も部活もできなかった

いまだに社会生活すらできていない

学ぶことも働く事も許されなかった
気づけば人生のほとんどを
病院で過ごし
私たちは超が付く世間知らず

「・・・
 ラーメンを注文することもできない」


死ぬ前に旅行しに来た
リリアは余命を告げられている
生きられて1年

初めてで最後の旅行
精神障害者である二人だけの旅行は
それだけで命がけだ

「何も知らないで・・・
 死ぬのかな・・・」


      このままがいい


「世の中には進化を拒む国もある
 何も知らない方が幸せだってね」

時代が流れて世の中は変わった
便利になって
携帯できるパソコンって言う
簡単に手の平で扱える物を
みんな当たり前のように持っている

「・・・変わって行くよね
 ・・・私たちには・・何もない」
「その何もないが幸せなんだよ
 その方が純粋に生きらえる」
「え?」
「進化して世界が変わって
 悪い事するのも進化していく
 でも 進化を知らなければ
 悪さも進化しない」


   何も知らない
   真っ白が人を純粋にさせる


「それってステキなことなんだよ?」
 もう知ってしまった人間には
 永遠に手に入らないからさ」
「・・・」
「今は食券の存在で
 減って来てるのかもしれないけど
 ”醤油ラーメンください”と言って
 ”はい
  醤油ラーメン2つ注文入りました”
 という
 コミュニケーションもあったんだぜ
「進化して
 無くなった物なの?」
「子供の頃 親に連れられて行った
 ラーメン屋の人との
 そんなやりとりが
 好きだったのにな」
「何もなければ
 良かったものか」
「何もなければ 何もなくていい


     何も知らなくていい

     何もなくていい

     その方が純粋に生きられる

     このままがいい


「そう考えようぜ?」
「・・・
 何もないって幸せなの?」
「生きるにはデメリットが多すぎる
 純粋に生きるって
 とんでもなく力が必要
 でも

   そう生きられるのは
   何もない人間にしかできないから

「・・・」
「悲しいのか?」
「・・・そうじゃないの


     ・・・うれしいの


「・・・私には何もない
 ・・・何もないことが


    ・・・本当に何もないから
    ・・・何もないことがステキなんだよって

    そう言われて うれしいの


「・・・ウソでも・・うれしいの」

肩を震わせて涙を流すリリア

「俺も その考えに至った時は泣いた
 ”間違ってないんだよ?”と
 言われた気がして

 泣きたいなら泣けばいい
 好きなだけ
 でも

    
   涙でラーメンが塩辛くなるから
   食べ終わった後に泣くのがオススメかな


「・・・
 でもね

    
   とっくに冷めてるし
   きっと もう食べても塩辛い


「手遅れだったか」
「・・・フフ


      アハハハハハ


「シウスって
 かっこつけて
 おかしなこと言うよね」
「だろ」


    悲しくて いっぱい泣いた後に
    うれしくて いっぱい泣いた

    何もないって無力さを呪っても
    君に大切な物をもらって
    微笑んでいた


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